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トポスの知~<箱庭療法>の世界~
河合 隼雄,
中村 雄二郎
著
明石箱庭療法研究会
他
発行年月 |
2017年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
291p 図版24p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/心理学/臨床心理・精神療法 |
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ISBN |
9784484172118 |
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商品コード |
1024008577 |
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NDC分類 |
146.8 |
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本の性格 |
実務向け |
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新刊案内掲載月 |
2017年04月4週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024008577 |
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著者紹介
河合 隼雄(著者):1928〜2007年。兵庫県出身。心理学者。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。
中村 雄二郎(著者):1925年生まれ。東京都出身。東京大学文学部卒業。哲学者。明治大学名誉教授。
内容
多くの読者のご要望に応え、待望の名著復刻!限定された砂箱という「場」(トポス)に人間存在の在り様が示される――〈箱庭療法〉という心理療法の一技法をめぐる哲学者と心理療法家の対話。 (河合隼雄「あとがき」より)言うまでもなく、箱庭療法は、箱庭をつくることによって心理療法が行なわれてゆくのであるが、そこに生じる多くの出来事は、人生のドラマと言ってもよく、限定された砂箱という「場」(トポス)に、人間存在の在り様が見事に提示されてくるのである。したがって、このことは、単に心理学とか心理療法ということを超えて、広く「人間存在」に対する関心をもっている人たちに、多くのことを知っていただきたいと思う新しい「知」をはらんでいるのである。哲学と心理学は、従来からあまり仲の良い関係ではなかった。しかし、共著者である中村雄二郎氏と私は、この両者が協力しあうことがきわめて重要であり、またそれを必要とする時が来ているという認識をもっている。その両者の出会う「場」として箱庭というものが浮かびあがってきたことは、なかなか興味深いことと言わなければならない。もちろん、われわれの“対話”は、まだ始まったばかりであり、これを出発点として哲学と心理学の対話が、異なる「場」や異なる「時」に、今後ますます発展してゆくことを願っている。本文中でも述べていることだが、「箱庭療法」は簡単そうに見えて、その実、危険性も困難性も十分に持ちあわせている。本書によって箱庭に興味をもたれた方が、もし実際に箱庭療法を行なってゆこうとされるなら、専門的知識のある人の指導を受けられることが望ましいことを、ここに附言しておきたい。