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外科系医師が知っておくべき創傷治療のすべて

鈴木 茂彦, 寺師 浩人  編
一般社団法人日本創傷外科学会  監修
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価格 \11,000(税込)         

発行年月 2017年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 8p,302p
大きさ 26cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/外科学/臨床外科学
ISBN 9784524254866
商品コード 1024528798
NDC分類 494.33
基本件名 創傷
本の性格 実務向け
新刊案内掲載月 2017年06月1週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1024528798

内容

創傷外科治療,いわゆる「けが」「キズ」「キズあと」の治し方に関する知識・技術は形成外科医だけでなく,外科領域を中心として医師に広く求められる.近年では生体反応のメカニズムや環境・力学的要因など基礎面でもアップデートがみられ,臨床医は最新の情報にふれておく必要がある.創傷外科治療のエキスパートである創傷外科専門医の基本的な考え方,縫合技術,創処置技術について解説し,創傷外科専門医を目指す形成外科医や外科系医師のみならず,一般開業医,在宅医療に従事する医師にも役立つ一冊.

【序文】
 日本創傷外科学会は日本形成外科学会員を主なメンバーとして、2008年に設立された比較的新しい学会です。瘢痕(キズあと)が目立たないようきれいに治すのが本業の形成外科医が、ありふれた疾患でもある創傷(キズ)に正面から向かい合い、創傷を早くきれいに治すことを目的として設立されました。創傷を早くきれいに治すには創傷治癒メカニズムを知ること、創傷の正しい診断と評価を行うこと、適切な創傷治療法を選択することが基本です。日本創傷外科学会はこの基本知識の理解のもとで、熱傷、外傷などの急性創傷や褥瘡、下腿潰瘍などの慢性創傷、ケロイドや肥厚性瘢痕、瘢痕拘縮などの創傷の後遺症、これら創傷のすべてを基礎から臨床まで幅広くかつ奥深く精通している創傷の診断と治療のスペシャリストを育て、かつスペシャリスト同士の情報交換を通じて創傷や瘢痕の病態のさらなる解明と治療成績の向上を図って活動してまいりました。
 この日本創傷外科学会が設立されて間もなく10年になろうとしていますが、これまでに積み重ねられた成果を、国民に還元し社会に貢献するために、創傷治療の現場を担っている外科系医師に知っていただきたい創傷治療のすべてをわかりやすく伝える目的で、本書を企画いたしました。タイトルは外科系医師と記しましたが、外科系医師に限らず創傷治療にかかわるすべての医師やWOCナースその他関係者にも知っていただきたい内容です。
 具体的には、創傷の定義から始まり、急性創傷と慢性創傷の違い、創傷治癒の原理、創傷治療の考え方、縫合法、保存的治療など創傷治療の基本を最初に述べています。続いて、急性創傷治療の実践として顔面外傷や手、四肢など頻度が高く専門的知識を有する部位の外傷の診断と治療の実際および熱傷の診断と治療を述べています。外科系医師に関係する手術創については多くのページを使い、トラブルの原因や対処を部位別に詳述しました。慢性創傷としては褥瘡や下腿潰瘍その他の難治性潰瘍の診断と治療のエッセンスを述べているほか、再生医療の応用についても述べています。肥厚性瘢痕、ケロイド、瘢痕拘縮などの診断と治療の実際もそれぞれのスペシャリストが解説いたしました。
 基礎的な理論から、臨床上の細かい工夫まで創傷治療に関する最新の知見をすべてこの一冊で網羅していますので、本書をお読みいただくことで、皆様の創傷治療成績が上がることを願っています。

鈴木茂彦
寺師浩人

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