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家族をテロリストにしないために~イスラム系セクト感化防止センターの証言~
ドゥニア・ブザール
著
児玉 しおり
翻訳
発行年月 |
2017年09月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
148p,5p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/政治学/国際関係論 |
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ISBN |
9784560095775 |
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商品コード |
1025239230 |
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NDC分類 |
316.4 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2017年10月4週 |
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書評掲載誌 |
読売新聞 2017/10/22 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1025239230 |
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著者紹介
ドゥニア・ブザール(著者):1964年フランス生まれ。フランスにおけるムスリム研究と宗教問題を専門とする人類学者。イスラム系セクト感化防止センターを設立。
内容
フランスの実例は他人ごとではない フランスでは、ISのような過激派組織に洗脳される若者が増加し、大きな社会問題となっている。著者は、子どもを組織に取り込まれて苦悩する約400の家族に接し、その恐るべき実態を分析した。 第1部では、組織による洗脳や取り込みの手口が具体的に説明されている。イスラム系セクトのメッセージはインターネットによって流布され、段階を追って巧妙に若者を洗脳していく。食品・薬品やエコロジーへの批判、消費社会のスキャンダルなど、組織が作成する動画を通じて、若者は「世界は嘘だらけで退廃している」という思いを抱く。自室という安全な空間で、次々とパソコン画面をクリックしていくうちに、その思いは「世界をよくするために何かをしたい」「自分はそのために選ばれた人間なのだ」と変容し、より攻撃的で過激な思想へと飛躍していく。 第2部では、組織や洗脳から脱却させる方法を示す。いったん洗脳されてしまった若者を脱却させるためには、家族の協力が欠かせない。脱却に成功した人の体験談や感化防止センターの支援は大きな意味をもつ。 これらの事例は他人ごとではないはずだ。全世界に警鐘を鳴らす生々しい証言である。