内容
医療画像は,身体の内部の状態について多くの情報を与えてくれる。胸部(肺,心血管)と腹部の正常画像,疾患画像を読み解くことができれば,内部障害のリハビリテーションで役立つ場面はたくさんある。
本書では,単純X線とCTを中心に,多数の正常画像を掲載し,画像の基礎から学べるように構成している。内部障害のリハで対象となるさまざまな疾患画像を列挙しながら,画像から病態を把握し,リハビリテーションに直結する評価のポイントを解説。さらに,「リハポイント」として,各疾患に関連する検査データや栄養状態などを加味しながら,画像情報を活用して手技や運動療法を導き出すところまで踏み込んだ。
近年の電子カルテ化により,以前より画像が身近になった。本書は,その貴重な情報を最大限に活用して,患者のADLの改善,QOLの向上に役立てられる1冊である。