内容
計測工学は単独で成り立つものではなく,数学や物理学をはじめとした四力(工業力学,材料力学,熱力学,流体力学)を基礎としており,また計測工学は,機械加工による製品寸法の測定などから,治具・工具段取りの測定,材料・熱処理などの状態測定までが含まれ,種々の計測技術が体系化された学問である。本書を通して,「モノづくりの基本は測る技術」であることを理解していただきたい。本書の特徴は,他の書籍にはない以下に示すオリジナルにある。1。あまり数式や理屈を述べない。本質を理解していただく。2。そのために,図を多用して,必要があればイラストも使用する。3。学習のポイントを絞り,理解しやすい構成にする。4。これらによって,学生自身で自学自習できる。また,大学の教員にとっても,授業において使いやすいように,本文のほかにBox欄や脚注を多用することで,授業を進めやすいテキスト分量にしている。具体的には,予備知識や既習事項(特に数学・物理)に関して,基礎知識のBox 欄を適宜入れることで,本文の内容を補足したり,学生が予習する上でも役立てられるように配慮している。