内容
本書のタイトルにある「知行合一」とは,儒学 陽明学の命題の一つであり,また吉田松陰が私塾「松下村塾」の掛け軸に掲げていた名言でもある。その意味は,知識を身につけることは行動することの始まりであり,行動することは身につけた知識を完成させることである。または,知識を持っていても行動しないことは知識が無いことと同じで,行動してこそ生きた知識になると言うことである。
編者はこれを,教科書や学会などで得た知識はみずから実践工夫し手術治療などに活かして,より良い医療を患者に提供できてこそ生きた知識となり,どんなに手術治療や稀少疾患を数多く経験してもそれが知識に裏付けられたもので無ければ医師としての真の力量にはならないことと解釈して,本書の書名に掲げた。
本書は,脳神経血管内治療医を目指す医師にはその心構えを学ぶことができ,また専門医にとってはステップアップを図ることのできる有用な書籍である。