脳卒中病態学のススメ
内容
目次
第Ⅰ部 脳卒中の治療開発のために何が必要か 1 脳卒中研究のこれまでとこれから 2 脳血管反応性に魅せられて 1 脳血管の神経支配 2 神経原性脳血管拡張現象 3 片頭痛の病態研究への発展 4 皮質拡延性抑制と神経疾患 5 筆者の考え 3 脳卒中基礎研究の楽しみ,将来性 1 脳卒中基礎研究の経験 2 目指してきたこと 3 そこから学んだこと 4 現状の問題点 5 今後の課題・助言 4 他分野の研究者との交流を生かす 1 治療戦略を立てるための脳虚血病態の理解 2 脳梗塞急性期の治療法 3 脳梗塞亜急性期の治療法 4 脳梗塞慢性期の治療法 5 医薬品開発の課題 5 細胞治療の実臨床体験から 1 先駆け審査指定制度の対象品目として指定 2 脳梗塞の再生医療に向けての基礎研究 3 臨床研究 4 脊髄損傷への適応拡大 6 神経回路修復医学の創成 1 神経回路の可塑性に関する研究 2 代償性神経回路の形成を制御するメカニズム解明と治療開発 第Ⅱ部 総 論 創薬を目指したトランスレーショナル・リサーチ 1 TRのステージ 2 TRの成功のために考慮すること 3 筆者の考え 第Ⅲ部 各 論 1 局所脳虚血の病態 1 虚血中心とペナンブラ 2 アポトーシスとネクローシス 3 オートファジー 4 虚血・再灌流障害 5 炎症・免疫 6 血液脳関門とneurovascular unit 7 脳内マクロファージとミクログリア 8 虚血耐性現象 9 代謝異常 10 神経再生と機能回復 2 全脳虚血 1 全脳虚血の概念と病態 2 全脳虚血の基礎研究・臨床での評価法 3 治療上の意義,治療研究と今後の課題 4 筆者の考え 3 慢性脳低灌流・血管性認知症の病態 1 VaDの臨床診断,分類 2 VaDの病態 3 VaDの予防と治療 4 筆者の考え 4 遺伝性疾患からみた脳血管障害の病態 1 代表的な遺伝性脳小血管病の病型と分子病態 2 今後の展望 3 筆者の考え 5 口腔内環境による脳血管障害への影響の解析 1 口腔内環境の評価 2 口腔内細菌 3 脳卒中急性期における誤嚥性肺炎の影響 4 筆者の考え 6 現行の治療のメカニズムと問題点 1 血栓溶解療法 2 血管内治療 3 抗血小板薬 4 抗凝固療法 5 筆者の考え 7 in vitroの虚血モデル 1 脳虚血研究におけるin vitroモデルの位置づけ 2 細胞培養 3 スライス培養 4 筆者の考え 8 動物実験の基本と倫理 1 動物実験と動物福祉 2 動物実験の3R倫理原則 3 わが国の動物実験の関連法令と指針 4 動物実験計画書の立案と審査の実際 5 自己点検評価と外部検証 6 筆者の考え 9 急性期脳梗塞モデル 1 動物モデル(げっ歯類) 2 動物モデル(非げっ歯類) 3 評価の方法(運動機能評価) 4 評価の方法(顕微鏡画像) 5 MRIによる小動物生体イメージング 10 慢性脳低灌流モデル 1 慢性脳虚血とは何か 2 慢性脳虚血と白質病変 3 慢性脳低灌流モデル 4 慢性脳虚血と変性疾患研究 5 筆者の考え 11 脳出血モデル 1 脳出血モデル作成について 2 脳出血モデルの評価項目 3 くも膜下出血モデル 4 筆者の考え 12 神経細胞保護療法 1 神経保護薬 2 低体温療法 3 遺伝子治療 4 免疫的アプローチ 13 血管保護療法 1 t-PA療法における血管保護の必要性 2 t-PA投与に伴う出血合併症の機序 3 t-PA投与による血管不安定化と血管リモデリング 4 リモデリング因子を標的とした血管保護療法 5 多面的な脳保護作用を示す治療薬の探索 6 臨床応用,臨床試験の状況 7 筆者の考え 14 脳血管障害のバイオマーカー 1 バイオマーカーとは 2 脳血管障害にとって期待されるバイオマーカーとは? 3 脳血管障害の病態からみたバイオマーカーの分類 4 バイオマーカーの臨床応用 5 脳卒中バイオマーカーの現状と課題 6 脳梗塞バイオマーカー探索研究 7 筆者の考え 15 脳梗塞に対する細胞治療の将来 1 わが国の開発ガイドラインとRAINBOW研究 2 医療経済学的問題 3 倫理学的問題 4 筆者の考え 16 脳卒中リハビリテーション 1 脳卒中後の機能回復予測 2 脳卒中後の機能改善 3 脳卒中後のsensitive periodにおける神経可塑性 4 脳卒中後のsensitive periodを超えた脳の可塑性 5 脳卒中発症後の機能改善を目指したリハビリテーションとは:併用療法の有効性 6 筆者の考え 17 知的財産の基礎知識,創薬に向けて注意すべき点 1 特許出願から権利化までの手続き 2 特許を受けるための要件 3 外国への特許出願 4 共同研究における注意点 5 筆者の考え 18 臨床試験・産学官連携の実際と注意すべき点 1 新しい治療法の開発 ─ 研究仮説とエンドポイント 2 臨床試験デザインと統計的原則 3 臨床試験体制 4 HAL医療用下肢タイプの治験の実際 19 製薬企業が望む産学連携 1 医療と製薬産業を取り巻く最近の状況 2 アカデミアの創薬研究とオープンイノベーション 3 開発研究ステージへ移行するために必要な要素:SPARK,OiDEの例 4 産学連携の重要性:筆者の考え 20 創薬の実際 1 魔の川・死の谷・ダーウィンの海 2 研究開発の壁:神経再生の実例 3 開発を円滑に進めるためのポイント 4 開発のスピード感,差別化データ 5 筆者の考え 21 研究者主導臨床試験 1 臨床試験の基礎 2 臨床試験を始める前に 3 臨床試験の企画・運営 22 レギュラトリーサイエンス 1 医薬品,医療機器開発の概要 2 脳卒中に関する医薬品・医療機器開発とレギュラトリーサイエンス 3 問題点 4 筆者の考え 索 引
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