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国語教育を救え
宇佐美 寛
著
発行年月 |
2018年07月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
144p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/教育学/教科教育学 |
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ISBN |
9784908983245 |
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商品コード |
1027906263 |
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NDC分類 |
375.8 |
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本の性格 |
実務向け |
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新刊案内掲載月 |
2018年08月4週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1027906263 |
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著者紹介
宇佐美 寛(著者):千葉大学名誉教授(教育学博士)
1934年神奈川県横須賀市に生れる。1959年東京教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。1961年‐1962年米国、州立ミネソタ大学大学院留学(教育史・教育哲学専攻)。千葉大学講師、同助教授を経て同教授(1993年‐1997年教育学部長)(1998年‐2000年東京学芸大学教授併任)。2000年停年退官。
なお、以下の大学・機関(順不同)の非常勤講師(客員教授)を務めた。
東京教育大学、九州大学、山梨大学、岩手大学、山形大学、秋田大学、茨城大学、上智大学、立教大学、淑徳大学、早稲田大学、放送大学、千葉敬愛短期大学、東京都立保健科学大学、埼玉県立大学、国立看護大学校、厚生労働省看護研修研究センター、聖母大学、三育学院大学
内容
教育学界最長老の一人にして、衰えることなく吠え続ける宇佐美寛先生が、今作では国語教育に絞り、その現状を斬りました。
読書百遍義自ら見る――「読み書きの能力は、読み書きをすることによって育つ。」として、
①とにかく読む。それも、古典を読み、模範とする。
②体を使って(手書きで)書く。
それなくして読み書きの能力が伸びることはないと言い切ります。
さらに、「発問は教師の論理で作られている。学習者の読み手としての独立した世界の可能性は無視されている。ところが、読み手は独自の想定・関心で原文を読む。独自の世界を作る。ある特定の小さい部分に特に注目する。好きになる。」(p.121)と、発問による授業を「誤った有害な方法」と断じました。
ちなみに「私自身は、毎回、文章を書きはじめる前に、鷗外の「阿部一族」を五分間程度読む。これで思考の調子が安定する。」(p.118)