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ドイツの新右翼

フォルカー・ヴァイス  著

長谷川 晴生  翻訳
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価格 \3,080(税込)         

発行年月 2019年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 465p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/政治思想史・政治理論
ISBN 9784787718273
商品コード 1029220827
NDC分類 311.3
基本件名 右翼
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2019年02月3週
書評掲載誌 朝日新聞 2020/09/26
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1029220827

著者紹介

フォルカー・ヴァイス(著者):1972年生まれ。ハンブルク大学で歴史学の博士号取得。19世紀から現在までのドイツの極右を専門とする歴史家、評論家。複数の大学での非常勤講師を経て、新聞や雑誌での執筆活動を展開。

内容

AfD(ドイツのための選択肢)、Pegida、アイデンティティ運動、といったドイツの極右勢力は、日本では、「反移民、反難民、反権威主義などを掲げて湧いて出てきた右翼ポピュリズム」と単純に理解されがちである。しかし、実際には、戦後のドイツ連邦共和国(リベラリズムの優等生)を生き延びてきた思想的遺産の継承者であり、その歴史は戦間期(ヴァイマール共和国時代)にまで遡る。

 彼ら右翼は、1968年に先進国で同時多発的に起きた社会運動の手法を手本にして、社会的な立場を確立した。そして、2010年代の難民問題を飛躍のチャンスに変え、一挙に「新右翼」として世に出てきたのである。

 また、日本人にはほとんどなじみのない、ドイツ戦間期の「非ナチス」的右翼を源流とした「保守革命」(A・モーラー)について、19世紀からのドイツ極右の歴史を専門とする著者・ヴァイス氏は詳細に解説し、ドイツ右翼の思想的柱である「保守革命」の欺瞞を一つひとつ暴いていく。

 本書は、そんなドイツ「新右翼」の系譜を、時事的、思想史的な視点から掘り下げた一冊である。とくに、ドイツの右翼が思想的なよりどころとする、シュペングラーの「夕べの国(西洋)」の概念史、シュミットの「大圏域」の地政学と新ユーラシア主義への言及は、ほかに類書を見ることはなく、ドイツ新右翼のすべてを解説した決定版といえる。

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