内容
外来維持透析患者は、最も頻繁にルーチン検査がなされる集団のひとつである。その検査結果を有効に使うためには、1回の値で判断するのではなく、継時的な変化のトレンドを認識することが重要である。一方、特殊検査の多くは、新しい検査ほど透析患者で測定された症例数が少なく、基準値が示されていないことも多く、代謝動態の変化などを考慮した判断を求められる。近年は、webによって新しい情報はすぐに入手できる時代になった。しかし、その情報の根拠と質を判断するのは、きわめてむずかしい。このことも考慮し、今回の改訂で最も変わったのは、従来の網羅主義をやめ、有用性のある項目を選び、なるべく根拠のある数字を示せるようにしたことである。