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ニック・ランドと新反動主義~現代世界を覆う<ダーク>な思想~(星海社新書 153)
木澤 佐登志
著
発行年月 |
2019年05月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
238p |
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大きさ |
18cm |
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ジャンル |
和書/総記/総記/百科事典・辞典・各種辞典・地図・年表・人名事典 |
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ISBN |
9784065160145 |
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商品コード |
1030155243 |
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NDC分類 |
309 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2019年07月1週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2020/01/11 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030155243 |
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著者紹介
木澤 佐登志(著者):1988年生まれ。思想、インターネット文化、ポップカルチャー、アングラカルチャーなどを領域横断的に渉猟し、執筆をおこなう。その知見を結実させた初の単著『ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』(イースト・プレス)は多方面で話題を集めた。ほか、『現代思想』、『現代ビジネス』、『Merca』、『シックスサマナ』(kzwmn名義)などに寄稿。ブログ「Mal d’archive」。Twitter ID:@euthanasia_02
内容
思想の〈ダーク〉な最前線、ニック・ランド
「新反動主義」あるいは「暗黒啓蒙」と呼ばれる、リベラルな価値観に否を突きつける暗く新たな思想潮流は、現代において陰に陽に存在感を示しつつある。本書では、その捉えがたい核心に三人の重要人物から迫っていく―ピーター・ティール、カーティス・ヤーヴィン、そしてニック・ランド。とりわけ哲学者ランドの思想に分け入ることが、本書のさらなる目論見である。ランドと、彼が率いた研究グループCCRUの影響圏は、「加速主義」「思弁的実在論」など近年の思想動向から、多様な領域における文化的プレイヤー、「ヴェイパーウェイヴ」のような文化現象にまで広範に及ぶ。〈ダーク〉な思想に目を向けて、初めて見えるものがある。
*本書目次
はじめに
1 ピーター・ティール
ピーター・ティールとは誰か
ルネ・ジラールへの師事
学内紛争にコミットする
主権ある個人、そしてペイパル創業へ
ニーチェ主義とティール
暗号通貨とサイファーパンク
「イグジット」のプログラム
「ホラー」に抗う
啓蒙という欺瞞、そして9・11
2 暗黒啓蒙
リバタリアニズムとは何か
「自由」と「民主主義」は両立しない
カーティス・ヤーヴィンの思想と対称的主権
新官房学
反近代主義とその矛盾
人種問題から「生物工学の地平」へ
3 ニック・ランド
啓蒙のパラドックス
ドゥルーズ&ガタリへの傾倒
コズミック・ホラー
グレートフィルター仮説
クトゥルフ神話とアブストラクト・ホラー
死の欲動の哲学
CCRUという実践
CCRUとクラブミュージック
ハイパースティション
思弁的実在論とニック・ランド
カンタン・メイヤスー
レイ・ブラシエ
ニック・ランドの上海
4 加速主義
加速主義とは何か
左派加速主義とマーク・フィッシャー
右派加速主義、無条件的加速主義
トランスヒューマニズムと機械との合一
加速主義とロシア宇宙主義
ロコのバジリスクと『マトリックス』
ヴェイパーウェイヴと加速主義
ヴェイパーウェイヴと亡霊性
ノスタルジーと失われた未来
未来を取り戻せ?
あとがき
参考文献