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神経美学~美と芸術の脳科学~(共立スマートセレクション 30)
石津 智大
著
渡辺 茂
他
発行年月 |
2019年08月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
10p,178p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/芸術/美術理論・美術史 |
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ISBN |
9784320009301 |
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商品コード |
1030639382 |
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NDC分類 |
701.4 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2019年10月1週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030639382 |
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著者紹介
石津 智大(著者):慶應義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻博士課程単位取得退学。ロンドン大学ユニバーシティ校シニアリサーチフェロー。博士(心理学)。
内容
神経美学(neuroaesthetics)とは認知神経科学の一分野であり,脳の働きと美学的経験(美醜,感動,崇高など)との関係や,脳の機能と芸術的活動(作品の知覚・認知,芸術的創造性,美術批評など)との関係を研究する新しい学問である。神経科学者だけでなく,心理学者,哲学者,アーティスト,美術批評家などが参画する学際領域であり,近年ヨーロッパや北米を中心に盛んに研究成果が発表されている。
本書は,その誕生から今日までの約15年余りの成果をわかりやすく紹介する入門書である。神経美学の定義からはじまり,絵画と音楽などの芸術の美や,道徳や数理などの「視えない美」における脳の働きを説明し,芸術や外面的特徴だけではなく,美が様々な対象に現れることを示す。つづいて,文脈や状況によって変化する美的判断の柔軟性,美しさと醜さの違い,悲哀の中にある美,美と快感の関係,芸術的創造性などについて,最新の脳機能研究成果を紹介していく。最後に,これまでの脳機能研究の視点から美的体験の認知的枠組みを示し,美の感覚はどのような機能をもち,われわれにどのような恩恵をもたらすのかを論じる。