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<賄賂>のある暮らし~市場経済化後のカザフスタン~
岡 奈津子
著
発行年月 |
2019年10月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
245p,8p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/総記/総記/百科事典・辞典・各種辞典・地図・年表・人名事典 |
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ISBN |
9784560097281 |
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商品コード |
1030871411 |
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NDC分類 |
302.2961 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2019年12月1週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2019/12/14、毎日新聞 2019/12/15、毎日新聞 2020/02/23 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030871411 |
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著者紹介
岡 奈津子(著者):1968年生まれ。リーズ大学政治国際関係学科博士号取得。アジア経済研究所主任研究員。
内容
豊かさを追い求めた、この30年……
1991年のソ連崩壊後、ユーラシア大陸の中央に位置するカザフスタンは、独立国家の建設、計画経済から市場経済への移行という、大きな変化を潜り抜けてきた。その過程で、国のありかたや人びとの生活はどのような変化を遂げてきたのだろうか。
豊富な資源をもとに経済発展を続けるカザフスタンは、いまや新興国のなかでも優等生の一国に数えられる。
独立前からカザフ人のあいだにみられる特徴のひとつに「コネ」がある。そして、市場経済移行後に生活のなかに蔓延しているのが、このコネクションを活用して流れる「賄賂」である。経済発展がこれまでの人びとの関係性を変え、社会に大きなひずみが生じているのだ。
本書は、市場経済下、警察、教育、医療、ビジネス活動など、あらゆる側面に浸透している「賄賂」を切り口に現在のカザフスタンをみていく。賄賂は多かれ少なかれ世界中の国々でみられる現象だが、独立後のカザフスタンは、それが深刻な社会問題を生み出している典型的な国のひとつである。
ここから見えてくるのは、人びとの価値観の変容だけでなく、ほんとうの「豊かさ」を支える社会経済システムとはどのようなものかという問題だ。豊かさを追い求めた、この30年の軌跡。