新臨床静脈学
内容
目次
【総論】 I章 正常を知る 1.静脈とリンパ管の発生と解剖 A.静脈の発生と解剖 ①静脈の発生と解剖(肺動脈と静脈) ②肺動脈と大静脈,深部静脈,表在静脈(伏在静脈を含む),穿通枝静脈の組織 ③静脈壁,静脈弁,vasa vasorum ④特殊な静脈(腸管静脈や門脈など) B.リンパの解剖と組織-リンパ管の構造 2.生理 A.静脈の機能生理 ①静脈機能生理(弁,トーヌス,筋ポンプ) ②静脈を理解するうえで必要なリンパの機能生理 ③右心系と肺循環の機能生理 B.血栓・止血・凝固線溶について ①血栓と止血の機序 ②凝固と線溶 Ⅱ章 診察法-理学所見の取り方 1.問診 2.視診 3.触診 4.打診 5.聴診 Ⅲ章 検査法(検体,画像) 1.検体検査 2.生理機能検査 A.空気容積脈波(APG),脈波法 B.近赤外線分光法 3.画像検査 A.静脈エコー,心エコー B.CT C.MRI D.静脈造影 E.肺血流シンチグラフィ F.リンパ浮腫診療におけるリンパシンチグラフィ(LS)とSPECT-CT LSの役割 G.MRIによるリンパ管の診断-MR lymphangiography および MR thoracic ductography H.IVUS,血管内視鏡 I.ICG脈管造影の応用 Ⅳ章 圧迫療法の基礎と臨床応用 1.圧迫療法の生理学と物理学 2.圧迫療法の種類と特徴 3.静脈血栓予防における臨床応用 4.下肢静脈瘤における臨床応用 5.リンパ浮腫の治療における臨床応用 6.浮腫・慢性静脈不全症における臨床応用 7.静脈性潰瘍における臨床応用 ■Column① 「弾性ストッキング・コンダクター」について ■Column② 弾性着衣の効果・機能を評価するには Ⅴ章 静脈疾患に用いられる抗血栓療法 1.抗凝固薬の薬理機序と特徴 2.血栓溶解療法の薬理機序と特徴 3.抗血小板療法の薬理機序と特徴 【各論】 Ⅵ章 下肢静脈瘤の病態と治療 1.下肢静脈瘤の病態と疫学 A.下肢静脈瘤の定義 B.病態生理と臨床症状 ①下肢静脈瘤の病態 ②うっ滞性皮膚病変の病態 C.下肢静脈瘤の臨床分類 D.診断 E.病理 F.疫学 2.一次性下肢静脈瘤の治療 A.外科的治療 ①伏在静脈に対する治療と成績 ⅰ)ストリッピング手術 ⅱ)レーザー焼灼術,その他新しい治療の紹介 ⅲ)高周波焼灼術 ⅳ)高位結紮手術 ⅴ)本幹硬化療法 ②不全穿通枝に対する治療と成績(二次性のものも含む) ⅰ)直接結紮切離 ⅱ)Linton手術 ⅲ)SEPS ⅳ)PAPs ⅴ)エコーガイド下硬化療法 ③静脈瘤自体に対する治療 ⅰ)静脈瘤切除(ambulatory phlebectomyなど) ⅱ)硬化療法 ⅲ)レーザー外照射 ④下肢静脈瘤手術の麻酔法と周術期管理 ⅰ)病院での入院手術 ⅱ)クリニックでの日帰り手術(TLAを中心に) ⅲ)クリニックでの日帰り手術(TLAの補助的選択肢) B.保存的治療 ①術後の圧迫療法 ②薬物療法(漢方薬を含めて) 3.特殊な静脈瘤の治療,複雑な下肢静脈瘤と治療 A.陰部静脈瘤 B.拍動性の静脈瘤 C.再発性静脈瘤の治療 D.一次性下肢静脈瘤に対する低侵襲外科的治療法-ASVALとCHIVA E.血栓症と下肢静脈瘤治療について 4.うっ滞性皮膚病変の治療 ■Column③ 下肢静脈疾患に対するQOL評価 Ⅶ章 静脈血栓症に関連する疾患 1.静脈血栓塞栓症の疫学,危険因子と定義と分類(ガイドラインの紹介を含めて) 2.静脈血栓症 A.深部静脈血栓症 ①病態[有痛性青股腫(静脈壊死を含む),有痛性白股腫など] ②病理ー急性DVTと慢性DVT ③診断と鑑別診断 ⅰ)診断 ⅱ)DVTの診断において知っておきたい疾患 a.浮腫性疾患(リンパ浮腫,心原性,腎性,その他の浮腫) b.丹毒,蜂窩織炎と壊死性筋膜炎 c.慢性動脈血栓症と遊走性静脈炎,その他 ④治療 ⅰ)抗血栓療法 ⅱ)下大静脈フィルター(合併症含む:フィルター破損・医原性血栓症など) ⅲ)血管内治療 ⅳ)外科的血栓摘除術 ⅴ)弾性着衣 ⑤予防-抗凝固薬による予防 ⑥慢性期合併症-血栓後症候群 B.急性肺血栓塞栓症 ①病態-肺血栓塞栓症の病態(肺塞栓症と肺梗塞) ②病理 ③診断 ④治療 ⅰ)抗血栓療法 ⅱ)急性肺血栓塞栓症に対するPCPS ⅲ)血管内治療 ⅳ)急性肺血栓塞栓症に対する外科的治療(肺塞栓摘除術) ⅴ)慢性血栓塞栓症 C.表在静脈血栓 D.カテーテルによる静脈血栓症 E.Paget Schroetter 症候群 ■Column④ トラネキサム酸は血栓症に禁忌か? ■Column⑤ 遺伝性血栓性素因は静脈血栓塞栓症(VTE)リスクにどの程度注意したらよいのか? 欠乏症の種類によってリスクは異なるのか? ■Column⑥ 女性ホルモン療法と血栓 ■Column⑦ 静脈血栓症を誘発する医薬品(がん治療関連血栓症) Ⅷ章 まれな静脈疾患 1.ISSVA分類と静脈奇形 2.動静脈奇形・動静脈瘻 3.Klippel-Trenaunay症候群 4.静脈性血管瘤(venous aneurysm) 5.上大静脈症候群 6.Budd-Chiari症候群 7.Nutcracker症候群 8.骨盤静脈うっ滞症候群・卵巣静脈瘤 9.膝窩静脈捕捉症候群(popliteal vein entrapment syndrome) Ⅸ章 災害と静脈疾患 1.災害における静脈血栓塞栓症 2.まとめ
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