内容
人生は理不尽の連続だ。
だからこそ、君に一生使える「思考の武器」を贈ろう。
AI、友だち、サイコパス、同性愛――
身近な思考実験を通して、常識を疑うための4ステップが身につく!
ベストセラー『いま世界の哲学者が考えていること』の著者が語る、
いま哲学する力が必要な理由と、それを鍛える実践的レッスン。
■考え抜くための4ステップ
1 直感をもとに立場を決める
→「君がその立場を選んだ根拠は?」
2 根拠に説得力を持たせる
→「その根拠はどれだけ妥当か?」
3 別の観点から問い直す
→「より納得のいく根拠はないか?」
4 使える結論を導き出す
→「感情ではなく理性にもとづいた結論か?」
■目次
第1部 生きるとは、考えること――哲学者以前の君へ
生きること、考えること/「わかった」風の大人たちを疑え/ソクラテスはなぜ死刑になったのか?/子どもは生まれながらに「哲学者」なのか?/常識を知ったときにはじめて「哲学」がはじまる/「考え抜く力」とは何か/感情でわかり合うには限界がある/8つの思考実験について
第2部 考え抜くためのレッスン――直感からはじめる8つの思考実験
レッスン1 「コピペ」を考える――パクリはいけないことなのか?
レッスン2 「個性」を考える――ほんとうの自分は存在するか?
レッスン3 「サイコパス」を考える――共感できるのはいいことか?
レッスン4 「同性愛」を考える――なぜ認められないのか?
レッスン5 「友だち」を考える――どこからが敵なのか?
レッスン6 「AI」を考える――バーチャルな恋愛は成立するか?
レッスン7 「転売」を考える――どこまで売り物にできるのか?
レッスン8 「仕事」を考える――働かない生活はありか?
コラム1 「シミュラークル」の不思議
コラム2 ダイジェスト版「フランス現代思想史」
コラム3 私たちの中に潜む「凡庸な悪」
コラム4 「性」をめぐる闘い――「フェミニズム」の歴史
コラム5 カール・シュミットの危険な哲学
コラム6 君に「自由意思」はあるか?
コラム7 「資本主義」の大きな宿題
コラム8 「ベーシック・インカム」の思想
■著者
1954年福岡県生まれ。玉川大学文学部名誉教授。九州大学大学院文学研究科哲学・倫理学専攻修了。博士(文学)。九州大学助手、玉川大学文学部教授を経て、2019年より現職。