輸液・栄養療法もち歩きBOOK
伊東 明彦 著
内容
目次
【内容目次】 1 輸液・栄養剤の基礎知識 A 体液の組成と分布 1)体内の水分分布 2)年齢・性別等と体液区分(体重比) 3)組織の水分量 4)体液区分とその役割 5)体液と浸透圧 B 体液バランス 1)成人の体液バランス 2)有熱・発汗時の不感蒸泄の喪失量(成人) C 体液量の調節機構 1)浸透圧調節系の調節機構 2)容量調節系の調節機構 D 電解質の組成と役割 1)体液区分における電解質組成 2)電解質等の役割 3)電解質の1日維持量(成人,静脈栄養) E 電解質バランスの特徴 1)成人における電解質バランス 2)消化液の電解質組成 F 栄養素 1)日本人の食事摂取基準(目標量:18歳以上) 2)三大栄養素 3)糖質-(1)種類と特徴 糖質-(2)代謝 4)アミノ酸-(1)分類と機能 アミノ酸-(2)アミノ酸とエネルギー投与 アミノ酸-(3)蛋白質・アミノ酸代謝 5)脂肪(脂肪酸)-(1)種類と特徴 脂肪(脂肪酸)-(2)脂質の代謝 脂肪(脂肪酸)-(3)MCTとLCTの特徴 脂肪(脂肪酸)-(4)市販脂肪乳剤の特徴 6)ビタミン-(1)種類と働き ビタミン-(2)主なTPN剤 7)ミネラル(微量元素)-(1)種類と働き ミネラル(微量元素)-(2)主なTPN剤 8)食物繊維-(1)種類と特徴 食物繊維-(2)経腸栄養に用いる製剤 2 電解質輸液剤・静脈栄養輸液剤の種類と適応 A 輸液剤の種類と使用目的 1)輸液剤の種類と使用目的 B 電解質輸液剤の種類と特徴 1)電解質輸液剤の種類と特徴 2)各電解質輸液剤の適する病態 C 電解質輸液剤の成り立ちと分布 1)低張性電解質輸液の成り立ち 2)電解質輸液剤の種類による分布の違い 3)電解質輸液剤投与後の水の移動 D 静脈栄養輸液剤の種類と特徴 1)静脈栄養輸液剤の種類と使用目的 2)主なPPN剤 3)主なアミノ酸輸液剤 4)TPN剤-(1)基本処方 TPN剤-(2)基本液(糖・電解質) TPN剤-(3)キット(糖・電解質・アミノ酸) TPN剤-(4)キット(糖・電解質・アミノ酸・ビタミン) TPN剤-(5)キット(糖・電解質・アミノ酸・ビタミン・微量元素) TPN剤-(6)キット(糖・電解質・アミノ酸・脂肪) 5)特殊な輸液剤 E 経口補水液 1)主な経口補水液 2)主な経口補水液(医薬品) 3)経口補水液の使用方法 3 経腸栄養剤の種類と適応 A 経腸栄養剤の種類 1)経腸栄養療法の利点 2)経腸栄養剤の種類と特徴 3)半消化態栄養剤 4)消化態栄養剤・成分栄養剤 B 経腸栄養剤の適応 1)病態別経腸栄養剤 2)適応病態・疾患 4 輸液療法の基礎知識1~水・電解質異常とその補正 A 脱水症の種類と鑑別 1)脱水症の種類 2)脱水症の種類と水分の移動 3)脱水症の分類と鑑別 B 欠乏量と必要量を推定する 1)水分欠乏量の推定方法 2)Na欠乏量・必要量の推定方法 3)Na欠乏型脱水症の症候と重症度 4)水分欠乏型脱水症の症候と重症度 C 輸液を開始する 1)脱水の輸液治療方針 2)脱水症の輸液療法 3)輸液量の計算 4)体重あたりの維持輸液量 5)電解質輸液の投与速度 6)許容投与速度 D Naの異常 1)Na異常の原因 2)Na異常の症状 3)鑑別-(1)尿中Naの評価 鑑別-(2)尿中浸透圧,細胞外液量の評価 4)高Na血症-(1)鑑別 高Na血症-(2)輸液を開始する 高Na血症-(3)輸液治療方針 5)低Na血症-(1)鑑別 低Na血症-(2)血漿浸透圧が異常となる病態 低Na血症-(3)輸液を開始する 低Na血症-(4)輸液治療方針 E Kの異常 1)K異常の原因と症状-(1)高K血症 K異常の原因と症状-(2)低K血症 K異常の原因と症状-(3)症状 K異常の原因と症状-(4)低K血症の鑑別(1) K異常の原因と症状-(5)低K血症の鑑別(2) K異常の原因と症状-(6)RAA系 2)尿中Kの評価 3)輸液を開始する-(1)K欠乏症の推定 輸液を開始する-(2)経静脈的K投与の原則 輸液を開始する-(3)高K血症の治療 輸液を開始する-(4)低K血症の治療 F Caの異常 1)Ca異常の原因と症状-(1)症状 Ca異常の原因と症状-(2)原因 2)輸液を開始する-(1)血清Ca値の補正 輸液を開始する-(2)血清Ca異常の治療 G Pの異常 1)P異常の原因と症状-(1)症状 P異常の原因と症状-(2)原因 2)輸液を開始する-血清P異常の治療 H Mgの異常 1)Mg異常の原因と症状-(1)症状 Mg異常の原因と症状-(2)原因 2)輸液を開始する-血清Mg異常の治療 5 輸液療法の基礎知識2~酸塩基平衡異常とその補正 A 酸塩基平衡の基礎知識 1)重炭酸緩衝系の調節 2)肺(呼吸)による調節 3)近位尿細管における重炭酸イオンの再吸収 B 酸塩基平衡異常の原因と症状 1)酸塩基平衡異常の診断 2)酸塩基平衡異常の症状 3)肺と腎臓の代償作用 4)代償性変化の程度と限界 C 酸塩基平衡異常の鑑別 1)Stepで鑑別する 2)anion gap(AG) 3)血清Naと血清Clの差による予測 4)酸塩基平衡異常の鑑別例 D 代謝性アシドーシス 1)種類と原因 2)治療方針 3)アルカリ化薬投与のリスク E 代謝性アルカローシス 1)種類と原因 2)治療方針 F 呼吸性アシドーシスと呼吸性アルカローシス 1)原因疾患・病態(1) 原因疾患・病態(2) 2)治療方針 6 栄養療法の基礎知識 A 栄養療法の流れ 1)栄養療法の流れ B 栄養療法の把握 1)栄養評価指標 2)患者の記録 3)身体計測 4)生化学的・免疫能検査 5)窒素平衡(Nバランス) 6)体脂肪率 C 栄養療法の適応決定 1)栄養療法の適応基準 2)投与ルートの種類 3)投与ルートの比較 D 栄養投与ルートの選択 1)投与ルートの選択基準(1) 投与ルートの選択基準(2) E 栄養素の組成と量の決定 1)基礎代謝量の算出 2)TEEとRMR 3)体重換算による投与エネルギーの算出 4)組成と量の決定例 7 経腸栄養療法 A 経腸栄養剤の適応と投与方法 1)適応 2)投与方法 B 施行時の合併症と対処法 1)外的要因 2)下痢の原因と対策 3)代謝障害 8 経静脈栄養療法 A 経静脈栄養の基礎知識 1)経静脈栄養と投与エネルギー 2)TPNの特徴-(1)利点と欠点 TPNの特徴-(2)不適応 B 施行時の合併症と対処法 1)PPN施行時の静脈炎-(1)発生要因 PPN施行時の静脈炎-(2)対処法 2)TPN施行時の合併症と対処法-(1)bacterial translocation TPN施行時の合併症と対処法-(2)refeeding syndrome TPN施行時の合併症と対処法-(3)カテーテル挿入関連 TPN施行時の合併症と対処法-(4)カテーテル留置関連 TPN施行時の合併症と対処法-(5)代謝障害関連 9 病態別輸液・栄養療法 A 周術期 1)術前によくみられる病態 2)術中の体液異常 3)手術侵襲による内分泌系の変動 4)術後の体液異常 5)消化液の電解質組成 6)術後輸液の基本方針 7)術後栄養輸液の至適投与エネルギー量 8)術前栄養療法の基本方針 9)術後栄養療法の基本方針 B 糖尿病 1)糖尿病でよくみられる病態 2)DMケトアシドーシスと高浸透圧高血糖状態の鑑別 3)DMケトアシドーシスの治療 4)高浸透圧高血糖状態の治療 5)乳酸アシドーシスの所見と原因 6)乳酸アシドーシスとビタミンB 7)乳酸アシドーシスの治療 8)糖尿病の栄養療法 C 心不全 1)心不全における代償機構 2)心不全における酸塩基平衡 3)心不全の病態と治療薬の位置づけ 4)Forrester分類による血行動態分類と治療方針 5)心不全の病態に応じた輸液療法 6)急性心不全の主な治療薬 7)心不全の栄養療法 D 脳血管障害 1)脳血管障害の栄養管理の特徴 2)脳血管障害急性期の栄養投与ルートの選択 3)脳血管障害の栄養療法 E 腎不全 1)急性腎不全の主な原因と病態 2)急性腎不全の鑑別と輸液療法 3)透析患者の水電解質代謝の特徴 4)透析患者で輸液が必要となる状況 5)透析患者の水分バランス 6)透析患者の輸液療法の基本方針 7)透析患者における輸液療法のモニター項目 8)腎不全の栄養療法 9)腎不全の代謝への影響 10)腎不全患者に対する至適栄養投与量 11)腎不全患者に対する投与ルート 12)腎不全に対する静脈栄養 F 呼吸不全 1)呼吸不全を呈する代表的疾患 2)COPDの栄養障害 3)COPDの栄養療法 4)呼吸商(RQ) G 肝疾患 1)肝疾患の輸液療法 2)肝硬変における水・電解質異常 3)肝硬変で頻度の高い電解質・酸塩基平衡異常 4)急性肝不全・劇症肝炎における栄養障害 5)肝疾患における栄養療法の注意点 6)肝硬変の栄養療法 7)肝硬変の栄養療法のアルゴリズム H 腸疾患・膵疾患 1)クローン病の栄養障害 2)クローン病の栄養療法 3)潰瘍性大腸炎の病態と栄養療法 4)急性膵炎の輸液療法 5)膵疾患の栄養療法 I がん 1)がん患者における栄養障害の原因 2)がん患者の栄養療法 3)終末期がん患者の輸液療法 J 高齢者 1)高齢者の輸液療法 2)高齢者の栄養療法 3)高齢者への栄養投与ルート K 小児 1)小児における輸液療法の留意点 2)小児の栄養療法 L 妊婦 1)妊婦の栄養療法 10 輸液・栄養療法におけるセーフティマネジメント A 輸液療法のマネジメント 1)不適切な輸液療法(留意点) 2)輸液投与量の影響 3)注射剤での感染因子 4)フィルターの使用が禁忌な主な薬剤 5)コアリングの原因と対策 B 血管外漏出 1)血管外漏出に注意が必要な主な薬剤 2)血管外漏出時の対処 C 注射剤の配合変化 1)物理的変化と化学的変化 D 配合に注意が必要な主な薬剤 1)pHの低下により混濁・沈殿 2)pHの上昇により混濁・沈殿 3)非水溶性溶媒を用いている主な薬剤 4)滴定酸度 5)混濁・沈殿(難溶性塩の生成)を生じる薬剤 6)汎用される薬剤の配合変化 7)単独投与が望ましい薬剤 8)その他 E その他の配合変化 1)その他の配合変化 2)容器・輸液セットとの配合変化 F 配合変化の予測と回避方法 1)物理的配合変化の予測法 2)間接法による配合変化の予測 3)配合変化の回避方法 4)混合投与方法 付録 A 種々の計算式 1)濃度を表す単位 2)浸透圧 3)浸透圧計算例 4)血漿浸透圧の算出式 5)投与速度(点滴数) B 臨床検査値 1)臨床検査の基準値 2)BUN(尿素窒素) 3)SCr(血清クレアチニン)・尿量(24時間) C 製剤一覧 1)輸液剤組成一覧 2)経腸栄養剤組成一覧 参考文献 索引
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