学歴・試験・平等~自治体人事行政の3モデル~
林 嶺那 著
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内容
目次
序 章 能力への多様な眼差し 序-1. 研究課題 序-2. 課題設定の理由 序-2-1. 時期的限定 序-2-2. 対象の限定 序-2-2. 多様性の把握 第1章 分析視角とモデル化の方法――昇任管理への着目 1-1. はじめに 1-2. 鍵変数としての昇任管理 1-2.1. 実践的価値 1-2.2. 管理の鍵としての昇任管理 1-3. 先行研究とその課題 1-3.1. 先行研究 1-3.2. 先行研究の課題 1-4. 4つの視角 1-4.1. 人々の意識 1-4.2. エリート/ノンエリートの関係性 1-4.3. 人事諸領域の有機的連関 1-4.4. 自律性 1-4.5. 小括 1-5. 極端事例研究アプローチ 1-6. 本章のまとめ 第2章 事例の選択――3つの大規模自治体 2-1. はじめに 2-2. 極端事例の選択基準 2-2.1. 選択基準の一般的指針 2-2.2. 具体的な事例の選択基準 2-3. 事例の選択 2-3.1. 選考ベースの昇任秩序における入口選別の有無 2-3.2. 昇任試験制度の強力な利用 2-4. 本章のまとめ 第3章 学歴主義モデル――大阪市役所 3-1. はじめに 3-2. 戦前・戦中期における大阪市の人事管理 3-2.1. 処遇 3-2.2. 採用 3-2.3. 昇任 3-2.4. 小括 3-3. 昇任 3-3.1. 大阪市役所の戦後初期における人事管理の展開と人事構想 3-3.2. 学歴の制度上の位置づけ 3-3.3. マクロデータから見る昇任秩序 3-3.4. ミクロデータに基づく昇任構造の分析 3-3.5. 本節のまとめ 3-4. 採用 3-4.1. 人事委員会以前 3-4.2. 採用試験制度の変遷 3-4.3. 採用試験の実態 3-4.4. 高卒者と大卒者に寄せる期待の差異 3-4.5. 小括 3-5. 研修 3-5.1. 大卒採用者に対する長期的かつ集中的な研修プログラム 3-5.2. プログラム格差の継続と変化 3-5.3. プログラムの量的質的接近 3-5.4. まとめ 3-6. 配置 3-6.1. 本庁/出先間の異動構造 3-6.2. 本庁/出先の役付職員の履歴 3-6.3. 配置と昇任の関係 3-6.4. 部門を超えた異動のあり方 3-6.5. まとめ 3.-7. 本章のまとめ 第4章 試験主義モデル――東京都庁 4-1. はじめに 4-1.1. 本章の概要 4-1.2. 先行研究の整理 4-2. 東京府市における人事管理 4-2.1. 東京市役所における人事管理 4-2.2. 東京府における人事管理 4-2.3. まとめ 4-3. 昇任 4-3.1. 第1期(1943年から1954年) 4-3.2. 第2期(1955年から1966年) 4-3.3. 第3期(1967年から1973年) 4-3.4. 第4期(1974年から1990年) 4-3.5. 第5期(1991年以降から2000年前後) 4-3.6. 実態に関する経時的な分析 4-3.7. まとめ 4-4. 採用 4-4.1. 制度の変遷 4-4.2. 運用の変遷 4-4.3. まとめ 4-5. 研修 4-5.1. 歴史 4-5.2. 新採用者研修プログラム 4-5.3. 管理職候補者に対する研修プログラム 4-5.4. まとめ 4-6. 配置 4-6.1. 配置管理の展開 4-6.2. 本庁/出先の異動構造 4-6.3. まとめ 4-7. 本章のまとめ 第5章 平等主義モデル――神奈川県庁 5-1. はじめに 5-2. 戦前・戦中期における神奈川県の人事管理 5-2.1. 府県の人事管理の特徴 5-2.2. 制度化への胎動と学歴開放性 5-2.3. 小括 5-3. 昇任 5-3.1. 昇任運用の基準 5-3.2. マクロデータから見る昇任秩序の実態 5-3.3. ミクロデータに基づく昇任構造の分析 5-3.4. 夜学通学者 5-3.5. 昇任試験に対する認識 5-3.6. 本節のまとめと考察 5-4. 採用 5-4.1. 戦後初期における採用管理方式――人事委員会以前 5-4.2 人事委員会による試験制度の概要 5-4.3. 採用試験の運用面 5-4.4. まとめ 5-5. 研修 5-5.1. 研修担当組織の変遷とプログラムの概要 5-5.2. 新採用職員研修の変遷 5-5.3. 管理者研修の展開 5-5.4. まとめ 5-6. 配置 5-6.1. 人事異動の構造 5-6.2. キャリアの作り方 5-6.3. まとめ 5-7. 本章のまとめ 第6章 各モデルの特徴とその比較 6-1. はじめに 6-2. 各モデルの比較分析 6-3. グレー・ゾーン,モデルの射程 6-3.1. グレー・ゾーンの考察 6-3.2. モデルの射程――中央省庁の人事システム 終 章 本書の意義と課題 終-1. はじめに 終-2. 本書の意義 終-2.1. 理論的意義 終-2.2. 事実発見の意義 終-2.3. 方法論的意義 終-2.4. 政策的な含意 終-3. 今後の課題 終-4. おわりに Three Models of Human Resource Management in Japanese Municipal Government HAYASHI Reona
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