The Oxford Guide to Treaties, 2nd ed. '20
内容
条約法とその実務を包括的に解説する、国際公法の研究者と実務家に必携のレファレンスの新版です。
条約は何世紀ものあいだ、国家間の関係を規制してきており、現在では国際公法の主要な法源となっています。貿易関係から温室効果ガス、難船、サイバー犯罪に至るまで、条約は様々な領域で国家、国際機関、そして個人の権利と義務を構成しています。渉外弁護士、外交官、国際機関職員、NGO代表を含め、国際関係の実務に携わる職業においても、条約や国際協定を熟知することは必須となっています。
本書は、2013年にアメリカ国際法学会賞(ASIL)を受賞した初版から改訂され、ダンカン・B・ホリス教授によって、条約における起草・解釈・運用に関する規則と実務が包括的に解説されています。条約と条約の代替の定義から、国際公法における条約に関する最新理論の検討まで、基礎的な課題を概観した上で、各章で形成・適用・解釈・離脱など条約の各段階を検討しています。また、EUおよびその他の国際機関が携わる条約に関する特殊な課題も含まれています。400を超える実際の条約の条項と文書を収録し、発効・言語・留保・改正などの項目について条約制定のアプローチの多様な選択肢を示しています。
【第2版の主な変更点】
• 条約法における最新理論、判例、発展等の動向を反映しています。
• 条約の代替としての非拘束協定や、条約の遵守と実効性等の重要なトピックに関して新たな章を設けています。