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人体は流転する~医学書が説明しきれないからだの変化~
ギャヴィン・フランシス
著
鎌田彷月
翻訳
原井宏明
監修
発行年月 |
2020年04月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
276p,25p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/基礎医学/生理学 |
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ISBN |
9784622088905 |
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商品コード |
1031479155 |
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NDC分類 |
491.3 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2020年05月3週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2020/05/30 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031479155 |
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著者紹介
ギャヴィン・フランシス(著者):1975年生まれ。エディンバラ在住の医師、作家。七大陸を踏破した冒険者の顔ももつ。著書にTrue North: Travels in Arctic Europe (Polygon 2008), Empire Antarctica: Ice, Silence & Emperor Penguins (Chatto & Windus 2012, スコティッシュ・ブック・オブ・ザ・イヤー受賞), Adventures in Human Being (Profile Books, 2015 〔『人体の冒険者たち』鎌田彷月訳、みすず書房〕, ソールタイア・ノンフィクション・ブック・オブ・ザ・イヤー、BMAブック・アワーズ基礎医療部門賞、英5紙誌のブック・オブ・ザ・イヤー、BBC Radio4ブック・オブ・ザ・ウィーク受賞), Shapeshifters: On Medicine & Human Change (Profile Books 2018 〔『人体は流転する』鎌田彷月訳、みすず書房〕) がある。
鎌田彷月(翻訳):翻訳者、校正校閲者。出版社勤務ののち独立。渡英期間をはさみながら、編集・執筆・翻訳・校正校閲などに従事。署名訳に『拷問の歴史――ヨーロッパ中世犯罪博物館』(共訳 河出書房新社 1997)、キャスリン・アシェンバーグ『図説 不潔の歴史』(原書房 2008)、ギャヴィン・フランシス『人体の冒険者たち――解剖図に描ききれないからだの話』(2018)『人体は流転する――医学書が説明しきれないからだの変化』(2020、以上みすず書房)。
原井宏明(監修):原井クリニック院長、株式会社原井コンサルティング&トレーニング代表取締役。精神保健指定医。日本認知・行動療法学会代議員・専門行動療法士。MINTメンバー。日本動機づけ面接協会代表理事。1984年岐阜大学医学部卒業、ミシガン大学文学部に留学。国立肥前療養所精神科、国立菊池病院精神科、医療法人和楽会なごやメンタルクリニックを経て現職。著書『図解 やさしくわかる強迫性障害』(共著 ナツメ社 2012)、『「不安症」に気づいて治すノート』(すばる舎 2016)ほか多数。訳書 アトゥール・ガワンデ『医師は最善を尽くしているか――医療現場の常識を変えた11のエピソード』『死すべき定め――死にゆく人に何ができるか』(いずれもみすず書房 2013、2016)。
内容
〈生きていることは、終わりのない身体変容のただなかにいることだ。成長し回復しながら、適応し老化しながら、わたしたちのからだはどうしてもかたちを変えてゆく――そして、睡眠や記憶や学習によって、心も変わりゆく〉
生まれくること、死にゆくこと。それは始まりと終わりを意味するのではなく、どちらも人体が変わりつづけるプロセスにすぎない。それでも私たちは、古来より生と死に区切られた儚い時間のすべてを費やして、変化する身体とそれを受容する心を育みつづけてきた。
スコットランドの家庭医・フランシスの診療所にも、毎日のように変化に直面する人びとがやってくる。13歳で身ごもった少女、筋肉増強に魅せられた男性、新しい性別で生きることを決意した学者――。
今日、医学は私たちの身体をコントロールすることにおいて前例のない力を持っているが、その力にも限界がある。私たちは、けっして避けることのできない「変わりゆく自分」とどう共生してゆけばよいのだろうか。患者たちとのエピソードに、歴史・芸術・文学・神話の知識を織り交ぜながら鮮やかに描く、臨床医学的博物誌・第2弾。