法と経済学の基礎と展開~民事法を中心に~
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目次
はしがき 基礎編 第1章 契約法の法と経済学(I)[細江守紀] 1.1 法と経済学 1.2 契約の自由とコミットメント 1.3 契約法 1.4 契約問題――情報の非対称性,契約の不完備性,取引費用 1.5 意思表示(I)――心裡留保 1.6 意思表示(II)――錯誤 1.7 錯誤と情報開示 参考文献 第2章 契約法の法と経済学(II)[細江守紀] 2.1 債務不履行 2.2 事情変更の原則 2.3 契約違反に対する救済 2.4 アメリカ契約法と効率的契約違反 2.5 履行利益ルールと信頼支出の効率性 2.6 損害賠償の範囲と特別損害 2.7 約定損害賠償 2.8 継続的取引と契約解消 参考文献 第3章 不法行為法の法と経済学[池田康弘・細江守紀] 3.1 不法行為法とは 3.2 不法行為法の目的 3.3 過失責任ルール 3.4 双方注意のもとでの過失責任ルール 3.5 厳格責任ルール 3.6 使用者責任 3.7 製造物責任 参考文献 展開編 第4章 消費者撤回権の経済的合理性[山本顯治] 4.1 はじめに 4.2 消費者撤回権の社会合理性条件 4.3 有償撤回権の合理性 4.4 無償撤回権との比較 4.5 法的含意 4.6 おわりに 参考文献 第5章 チケット不正転売禁止法の経済分析[座主祥伸] 5.1 はじめに 5.2 転売が生じるメカニズム 5.3 転売の経済学的な評価 5.4 「不正転売」を防止する方策 5.5 本当の不正防止のためには柔軟な価格設定を 5.6 おわりに 参考文献 第6章 不実表示,詐欺,および消費者保護[後藤剛史] 6.1 はじめに 6.2 詐欺あるいは不当表示のデメリット 6.3 詐欺あるいは不当表示のメリット 6.4 詐欺あるいは不実表示の抑止 6.5 おわりに 参考文献 第7章 情報開示政策と最適責任ルール[境和彦] 7.1 はじめに 7.2 モデル 7.3 自発的開示 7.4 強制開示 7.5 最適責任ルール 7.6 おわりに 参考文献 第8章 楽観性バイアス,契約不履行の法的救済制度と進化[佐藤茂春] 8.1 はじめに 8.2 モデル 8.3 数値シミュレーションの結果 8.4 おわりに 参考文献 第9章 懲罰的賠償と利益吐き出し――消費者詐欺の事例によるサーベイ実験[森大輔・髙橋脩一] 9.1 はじめに 9.2 懲罰的損害賠償と利益吐き出しの概要 9.3 法と経済学の観点から見た利益吐き出し型損害賠償 9.4 アンケート調査の方法と内容 9.5 調査結果の分析 9.6 おわりに 参考文献 第10章 環境問題における拡大責任[後藤大策] 10.1 はじめに:環境利用権の初期割当とコースの定理 10.2 賠償責任ルールの役割と限界 10.3 拡大責任 10.4 おわりに 参考文献 第11章 民事訴訟と弁護士費用負担ルールの法と経済学[熊谷啓希] 11.1 民事訴訟と紛争 11.2 訴訟と和解 11.3 弁護士費用敗訴者負担ルールの法と経済分析 11.4 おわりに 参考文献 第12章 競争政策の法と経済学[荒井弘毅] 12.1 はじめに 12.2 アメリカでの価格マークアップの動向 12.3 マクロ経済学と市場支配力 12.4 法と経済学の基盤となる実証的産業組織論 12.5 反トラスト法の執行 12.6 おわりに 付録:競争法の実証分析のために 参考文献 第13章 行政訴訟の法と経済学的分析[福井秀夫] 13.1 はじめに 13.2 公法の意義 13.3 政府が行政法規等を通じて私人に関与する理由 13.4 市場の失敗と政府の失敗を厳密に統制できる行政訴訟制度の構築 13.5 司法の政治的独立と立法過程の科学性中立性確保 参考文献 第14章 国際経済紛争における因果関係の立証――エアバス事件,ボーイング事件を手がかりとして[浪本浩志] 14.1 はじめに 14.2 補助金協定の規律と解釈 14.3 事実関係およびパネル上級委員会の判断 14.4 検討 14.5 あとがき 第15章 国際的な私法統一の意味と意義の再検討[加賀見一彰] 15.1 はじめに 15.2 国際的な司法体制に関する通説的見解 15.3 モデル 15.4 分析 15.5 おわりに 参考文献 索引 執筆者紹介
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