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書評掲載

九州・沖縄の巨樹~遙かなるいのちの旅~

榊 晃弘  著

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価格 \4,400(税込)         

発行年月 2020年07月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 126p
大きさ 31cm
ジャンル 和書/人文科学/芸術/写真
ISBN 9784910038186
商品コード 1031721820
NDC分類 748
基本件名 樹木-写真集
書評掲載誌 読売新聞 2020/09/13、日本経済新聞 2020/09/05
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031721820

著者紹介

榊 晃弘(著者):写真家。1935年、福岡市に生まれる。1954年、福岡県立修猷館高等学校卒業。1958年、西南学院大学商学部卒業。日本写真協会新人賞及び年度賞、土木学会著作賞ほか受賞多数。(公社)日本写真協会会員、(公社)福岡県美術協会名誉会員、福岡文化連盟理事 【写真集】『装飾古墳』(朝日新聞社、1972年)、『装飾古墳』(泰流社、1977年)、『眼鏡橋』(葦書房、1983年)、『九州・沖縄 歴史の町並み』(東方出版、2001年)、『薩摩の田の神さぁ』(東方出版、2003年)、『ローマ橋と南欧石橋紀行』(かたりべ文庫、2006年)、『万葉のこころ─筑紫路逍』(海鳥社、2008年)、『中国の古橋』(花乱社、2016年)
昭和48年度日本写真協会新人賞受賞(写真集/写真展「装飾古墳」)。昭和59年度日本写真協会年度賞受賞(写真集/写真展「眼鏡橋」)。昭和59年度土木学会著作賞受賞(写真集『眼鏡橋』)。平成3年度第16回伊奈信雄賞受賞(写真展「歴史の町並み」)。平成5年度第18回福岡市文化賞受賞。平成15年度福岡県教育文化表彰。平成25年度地域文化功労者文部科学大臣表彰。

内容

巨樹と対峙し、巨樹のもつ生命力を写し込んだ入魂の写真群。
東日本大震災/福島原発事故を契機に、九州・沖縄に現存する巨樹を尋ね歩いて十年。
天変地異や戦争にも耐え、何百年、何千年と同じ場所に佇み、
人々の喜怒哀楽をずっと見つめてきた歴史の証言者・巨樹。
その千姿万態、それぞれの遥かなるいのちの旅を伝える写真集。九州・沖縄の巨樹100樹を掲載。

■倉本聰氏序文「巨樹に聴く」より抜粋
 コロナ騒ぎで人に逢うなと命じられ、二ケ月近く山ごもりの日々を過しているが、全く一日として苦痛を感じない。この写真集を、そしてそこにいる巨樹たちと毎日対面して、至福の時を過している。まずそのことを榊氏にお伝えし、感謝と敬意の念を捧げたい。……
 巨樹に逢う。古木にお目にかゝる。
 すると僕の気はピシッと引き締まる。頭が垂れる。祈りたくなる。何かその樹から教わりたくなる。それは彼らが大先輩だからである。
 考えてもみて欲しい。
 樹齢五百年の樹は室町から安土の頃萌芽した樹である。織田信長とほぼ同年である。樹齢千年の樹は平安朝の樹である。彼らはその頃からこの世に生きてきた。そしてその間の歴史を見てきた。彼らの樹皮の下にかくされた細胞と一つ一つにはその間に蓄積された膨大な知識と見識が、ぎっしり埋めこまれているにちがいない。そして思索も哲学も。
 彼らの枝の曲がり具合。肌に刻まれた無数のしわ。繊維のねじれ具合。付着した苔、地位類。それらを見ていると彼らの生き抜いてきた時の重みが、否応なく僕らを圧倒する。……
 古木巡礼をつづけているが、齢とともに体が衰えてきて中々山に入れなくなった。それでも巨樹に恋し、巨樹に逢う為の巡礼を続けている。
 巨樹たちの呟く囁きを、必死で聴こうと耳を傾ける。

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