ホーム > 商品詳細

書評掲載
丸善のおすすめ度

グローバル経済統合と地域集積~循環、成長、格差のメカニズム~

高阪 章  著

在庫状況 お取り寄せ  お届け予定日 10日間  数量 冊 
価格 \5,280(税込)         

発行年月 2020年06月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 334p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/社会科学/経済学/国際経済
ISBN 9784532135041
商品コード 1031767322
NDC分類 333.7
基本件名 経済統合
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2020年07月4週
書評掲載誌 日本経済新聞 2020/08/22、日本経済新聞 2020/12/26
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031767322

著者紹介

高阪 章(著者):大阪大学名誉教授
1948年生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程を修了、米スタンフォード大学経済学大学院Ph.D.。アジア経済研究所研究員、京都大学東南アジア研究センター助教授をへて、大阪大学大学院国際公共政策研究科教授、関西学院大学国際学部教授を歴任。

内容

○国際金融、国際経済、開発経済分野の研究で定評のある著者が、日米両国も含め、東アジア、中南米、欧州の新興国の国際比較をもとに、ここ30年にわたるグローバル経済統合の推進ダイナミズムとその背後にある構造的な変化、その意味を、短期的な経済の循環、風長期的な成長の構造、そして所得格差に焦点を合わせて解き明かします。
○本書全体を通じて、経済成長にとって高水準の投資(資本深化)こそが重要であることを指摘、グローバル経済におけるバリュー・チェーン(GVC)を含めた産業連関の構図を解き明かし、それらが、経済の地域集積・資産集積のパターン、所得・資産分配や社会的厚生に影響を与え、相互にフィードバックしていることを明らかにします。
○最近の東アジア新興国の景気循環はほぼ、国際資本市場から発した「金融循環」であり、資本市場固有のリスクがあるため、介入主義的マクロ金融政策が有効だ。IMFなどが推進してきた資本市場メカニズムを通じた調整を重視する自由放任的政策処方箋は効果がなく、新興市場国の金融脆弱性を考慮し、資本自由化を急がないことが必要であると説きます。
○情報通信技術(ICT)と貿易・資本の自由化が可能にしたバリュー・チェーン(GVC)に代表される貿易・投資を通じたグローバル化には、日・欧・米の先進国がそれぞれ東アジア・欧州・ラテンアメリカにおいて異質のリンケージのもとで地域集積を形成しているという特徴があること、新興市場は一つの同質的グループではないことを見誤らないことが重要であることを指摘します。
○さらに、この投資=資本蓄積と経済成長は、所得(資産)分配を不平等化する傾向が強く、長期的に成長・厚生を阻害する可能性があり、有効な所得再分配メカニズムが必要になることも明らかにします。

目次

カート

カートに商品は入っていません。