【MeL】近世前期江戸出版文化史
速水 香織 著
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内容
目次
はじめに─出版文化の発達は、社会・文芸のあり方に、どのような変容をもたらしたのか─ 第一編 近世前期における江戸出版界の諸相 第一章 貞享・元禄期における三都の出版書肆─西鶴本板元を中心に─ はじめに 一、貞享から元禄へ─岡田・森田の撤退─ 二、雁金屋・上村・万屋 おわりに 第二章 元禄末年の江戸出版界─上方との係わりにおいて─ はじめに 一、西村半兵衛と万屋清兵衛─西鶴本前後─ 二、元禄末年の様相 三、大坂書肆万屋彦太郎と江戸書肆 四、元禄十年代の万屋清兵衛 おわりに 浮世草子に関係する江戸書肆の連名板一覧表(元禄六〜正徳六年) 第三章 正徳・享保期における江戸出版界と上方浮世草子─『武徳鎌倉旧記』出版の背景─ はじめに 一、『武徳鎌倉旧記』と作者馬場信意 二、其磧・自笑確執期 三、正徳から享保期における江戸出版界の状況 四、菊屋七郎兵衛の動向 おわりに ・資料1 江戸書肆の取引状況 ○万屋清兵衛 ○須原屋茂兵衛 ○小川彦九郎 ・資料2 須原屋茂兵衛の出版物(正徳三〜享保十一) 第四章 中山道関連書籍の出版に見る三都本屋仲間の相克 はじめに 一、近世前期における道中記の展開と中山道関連書籍群 二、中山道情報誌の記事比較 三、各書の刊行経緯と寛延・宝暦期の三都出版界 おわりに 第二編 文芸の創出と出版文化─物語の要素に映る社会─ 第一章 近世前期文芸における大神宮と伊勢参宮 はじめに 一、近世初期成立の文芸に見られる伊勢参宮 二、西鶴浮世草子に登場する「伊勢参宮」 三、元禄期以降の浮世草子における「伊勢参り」 おわりに 第二章 『好色五人女』巻二「情を入し樽屋物かたり」における「ぬけ参り」の意味 はじめに 一、「ぬけ参り」への意識とおせんへの評価 二、おせんの人物造形と《貞女》の類型 三、「子おろし」という設定─「こさん」の造形─ おわりに 第三章 遊女となった息女─『武家義理物語』巻五の四「丸綿かづきて偽りの世渡り」の視点─ はじめに 一、「丸綿かづきて偽りの世渡り」梗概とモデルとの比較 二、《遊女となった息女》の話と遊女への社会的評価 三、小桜の《意地》と《孝行》とのゆくえ おわりに 第三編 江戸書肆万屋清兵衛 第一章 開業時期の様相と出自 はじめに 一、万屋清兵衛の出自 二、開業当初の出版物と存疑の出版物 おわりに 第二章 営業初期の出版活動 はじめに 一、出版物の概要 ・表一 付表に基づく出版物の刊行状況 ・表二 出版物の時期分野別一覧 二、西鶴本出版への参入 ・表三 西鶴本(連名板)の板元一覧 ○万屋清兵衛と連名となる板元相関図(草創期) ○万屋清兵衛と連名となる板元相関図 三、貞享期における岡田三郎右衛門・森田庄太郎との係わり 四、俳書・雑俳書出版への傾倒 五、西村半兵衛との係わり おわりに 第三章 営業地と所付の問題 はじめに 一、所付の変遷 ・万屋の所付一覧 二、二種の所付「青物町」と「万町」 三、所付「万町」が記載される連名板について 四、所付「南詰」の問題 おわりに 第四章 松葉貞倚─出版活動・執筆活動素描─ はじめに 一、貞倚の出版活動①─俳書出版と江戸座との交流─ 二、貞倚の出版活動②─八文字屋本の売出─ 三、貞倚の出版活動③─物の本屋としての出版物─ 四、出版活動の停滞 五、終焉期の様相 おわりに 付表 万屋清兵衛出版年表 〈凡例〉 〈年表〉 あとがき 初出一覧 索引(人名・書名)
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