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ETHレクチャー<第1巻> 近代心理学の歴史

C・G・ユング  著

E・ファルツェーダー  編
猪股 剛, 小木曽 由佳, 宮澤 淳滋, 鹿野 友章  翻訳
河合 俊雄  監修
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \4,180(税込)         

発行年月 2020年08月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 281p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/人文科学/心理学/精神分析
ISBN 9784422117331
商品コード 1031848265
NDC分類 146.15
基本件名 精神分析
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2020年09月2週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031848265

著者紹介

C・G・ユング(著者):カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung, 1875~1961)スイス生まれの精神科医。S・フロイトと並ぶ深層心理学の開拓者。ユング自身はみずからの体系を分析心理学と称し、集合的無意識、元型といった概念を提唱して、単なる一個人の枠にとどまらない壮大な心の見取り図を示した。約20冊におよぶ『著作集』(日本教文社)の他に、長らく門外不出の扱いだった『赤の書』(創元社)も公刊され、世界に衝撃を与えた。
E・ファルツェーダー(編者):エルンスト・ファルツェーダー(Ernst Falzeder, PhD.)ロンドン大学(UCL)主任研究員。ジュネーブ大学、コーネル大学医学部、ハーバード大学の研究員を経て現職。主として精神分析と分析心理学の歴史・理論・技法に関する調査研究に従事している。
猪股 剛(翻訳):猪股 剛(いのまた つよし)一九六九年生まれ。帝塚山学院大学准教授。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。ユング派分析家、臨床心理士、公認心理師。著書に『心理学の時間』(日本評論社)、『遠野物語遭遇と鎮魂』(共著、岩波書店)などがある。
小木曽 由佳(翻訳):小木曽由佳(おぎそ ゆか)一九八三年生まれ。同志社大学ウェルビーイング研究センター研究員。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。臨床心理士、公認心理師。著書に『ユングとジェイムズ』(創元社)、訳書に『危機介入の箱庭療法』(創元社)などがある。
宮澤 淳滋(翻訳):宮澤淳滋(みやざわ じゅんじ)一九七八年生まれ。カウンセリングオフィス・クローバーリーフ在籍。上智大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程満期退学。臨床心理士、公認心理師。論文「夢の展開と自立の過程」他。
鹿野 友章(翻訳):鹿野友章(かの ともあき)一九八五年生まれ。横浜西口カウンセリングルーム在籍。文京学院大学非常勤講師。上智大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程在籍中。臨床心理士、公認心理師。論文「風景構成法とロールシャッハテストの比較研究についての文献的考察」他。
河合 俊雄(監修):河合俊雄(かわい としお)一九五七年生まれ。京都大学こころの未来研究センター教授、センター長。京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。ユング派分析家、臨床心理士、公認心理師。主な著書に、『心理臨床の理論』(岩波書店)、『ユング派心理療法』(ミネルヴァ書房)、『発達障害への心理療法的アプローチ』(編著、創元社)などがある。

内容

本書が示すユング心理学の新たな五つの本質

〈1〉一般聴衆に向けたユングの語り
大講義室で600人もの聴衆を前に語られたレクチャー・シリーズ! 「分かりやすいユング心理学」がいまここに明らかになる。ユングの著作は、難解な言葉使いと専門用語に溢れ、読者には“難しい”と感じられることが多かった。しかし、本書で心理学を語るユングは、専門家ではない人たちにも分かるように、情緒豊かに言葉を紡いでいく。本書は、ユングの〈語り部〉としての資質がいかんなく発揮されたシリーズの第1巻。

〈2〉ユングの考える心理学の歴史
慣習的な考えから脱し世界への信仰が揺らぐとき、心理学は始まる。それまで象徴的に信じられてきたものから自分を解放していく運動は、ルネッサンス期に花開き、啓蒙思想と結びつき17世紀に大きく展開していく。ライプニッツやカントなどの哲学者から、フェヒナーやウィリアム・ジェームズといった心理学者まで、世界の思想史に現れる心理学をユングが丁寧に語り継ぎ、新たな時代に向かう心理学の道を示す。

〈3〉伝統的な心理学の歴史を生きる
ユングは、心理学の歴史の中に生きているのであり、精神分析の歴史の中にいるのではない。ユングは、長いあいだフロイトに始まる精神分析の中に位置づけられてきたが、実は、ウィリアム・ジェームズやテオドール・フルールノワといった伝統的な心理学者、そしてオイゲン・ブロイラーやピエール・ジャネといった精神医学領域の心理学者から大きな影響を受けている生粋の心理学者なのである。〈心の科学〉としてのユング心理学の新たな形がここに見えてくる。

〈4〉新しいタイプ論の図示
ユングが世界の学術界で最も大きな評価を獲得したのは、おそらくその著書『タイプ論』においてである。本書には、いままで公開されてこなかった新しいユングのタイプ論が自作の図で示されており、それは分かりやすさの点では『タイプ論』への導入であり、意識の移行図としては『タイプ論』の新たな展開である。意識のあり方が詳細に分類示され、外へ内へと意識が移り変わっていく様が、歴史上の人物を題材として示される。

〈5〉オカルト的ユングの真相
多くの読者が最も関心を抱いているのは、ユング心理学のオカルト的な側面かもしれない。本書では、霊媒現象やオカルト現象を扱った書籍、J・ケルナーの『プロボウスとの女予見者』とT・フルールノワの『インドから火星へ』が詳細に分析されている。一見すると、疑わしく了解不可能に感じられる現象に対して、ユングはどのように関わったのか?そこにはきっと、きわめて臨床的なユングの真相が見えてくることだろう。(本書には、この二冊の詳細な読書案内が掲載されている。)

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