ホーム > 商品詳細
書評掲載
丸善のおすすめ度

ビリオネア・インド~大富豪が支配する社会の光と影~

ジェイムズ・クラブツリー  著

笠井 亮平  翻訳
在庫状況 お取り寄せ  お届け予定日 10日間  数量 冊 
価格 \3,520(税込)         

発行年月 2020年08月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 447p,26p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/社会学/社会組織・社会集団
ISBN 9784560097823
商品コード 1031864353
NDC分類 361.83
基本件名 富豪
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2020年10月1週
書評掲載誌 日本経済新聞 2020/10/17
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031864353

内容

超富裕層(スーパーリッチ)の生態から見えてくる、繁栄と腐敗の構造

 本書は、経済自由化以降の急激な成長によって誕生した超富裕層の実態に深く切り込み、インドの経済・政治・社会の諸相を、ときに魅力的に、ときに生々しく描き出したノンフィクションである。380億ドルという途方もない個人資産を持つインド最大の富豪ムケーシュ・アンバニをはじめ、ビジネスのさまざまな分野で成功を収めた億万長者が何人も登場するが、単なる「成金列伝」ではない。政官財の癒着、蔓延する縁故主義、地方政界やスポーツ界を蝕む汚職体質など、サクセスストーリーの裏に見え隠れする負の側面から、インド社会に根深く残る腐敗の構造をあぶり出していく。
 『フィナンシャル・タイムズ』の記者だった著者は、19世紀後半のアメリカの「金ぴか時代」に現在のインドを重ね合わせたうえで、アメリカではその後、政治の透明性向上や中産階級の拡大といった変化がもたらされたが、インドも近い将来、そうした「革新主義時代」に移行することができるだろうかと問う。
 グローバル経済の功罪、新興国の経済発展と政治、貧富の格差といった現代世界が直面するさまざまな問題を考えるうえで示唆に富み、読み応え十分の一冊。

カート

カートに商品は入っていません。