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不確実な世界に生きる難民~北インド・ダラムサラにおけるチベット難民の仲間関係と生計戦略の民族誌~
片雪蘭
著
発行年月 |
2020年07月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
300p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/経済学/労働経済・人口 |
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ISBN |
9784872597127 |
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商品コード |
1031891983 |
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NDC分類 |
334.425 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2020年09月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031891983 |
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著者紹介
片雪蘭(著者):1985年韓国水原市生まれ。
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。専攻は、文化人類学、南アジア研究、難民研究。現在、関西学院大学先端社会研究所専任研究員、国立民族学博物館外来研究員。
主な論文は、「「場所」と「非場所」のはざまに生きる―北インド・ダラムサラにおけるチベット難民「サンジョル」を事例に」『南方文化』45号(2019年)、「チベット難民の生計戦略にまつわる葛藤-北インド・ダラムサラにおける「シチャ(定着民)」と「サンジョル(新しく来た者)」の比較分析から」『難民ジャーナル』7号(2017年)ほか。
内容
社会経済的基盤を失って故郷を離れ、新しい地で居場所を作り上げなければならないチベット難民は、意外にも単なる脆弱な存在ではない。彼らはどのように生計を維持し、どのように人間関係を結んでいるのか、1年以上にわたるフィールドワークから難民たちの生き抜く姿を明らかにする。
常に変化しているという不確実性の中に生きる彼らは、むしろ物事をうまく操ることで未来を好転させられるという感覚から偶然に身を委ねる「賭け」の生き方にたどり着くほか、家族以外と築く仲間関係に影響を受けて第三国への再定住を決意する。モノやカネとともに環流する彼らの姿は、「難民とはなにか」を問い返してくる。