世界の宗教に関する資料の道徳的探求を包括した、革新的で権威あるレファレンスです。
全3巻からなる『宗教倫理百科事典』は、道徳的探求の基本的な問題を解説し、世界の道徳的伝統を調査するとともに、人間の経験という幅広い道徳的問題について考察しています。画期的な本書は、宗教倫理の意味、課題、あらゆる形態について定義し、歴史や地理、文化的伝統にまたがる宗教的生活や道徳的生活の批判研究を提供いたします。また、倫理学者、歴史学者、神学者、哲学者、政治理論家、その他の専門家からなる特別な委員会による寄稿論文を掲載しています。また、これらの専門家は宗教的な資料を用いて論稿を推敲し、道徳理論の基本的なテーマを探求するとともに、現代の倫理問題や政治的問題に取り組んでいます。各巻は宗教倫理の特定のテーマに焦点を当てています。第1巻「道徳的調査」は、多様な宗教的・道徳的伝統、伝達に用いられる社会的慣行と制度、そして比較のための方法論とアプローチを理解するのに役立ちます。第2巻「道徳的伝統」は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、インドの宗教、中国の宗教、アフリカの宗教、アメリカ大陸の宗教の確立した歴史的伝統について解説しています。第3巻「道徳的問題」は、これまで宗教倫理学者が取り組んできた様々な道徳的問題の構造、条件、課題を理解し、この分野の専門家によるあらゆる功績を評価するための概念的な資料を提供いたします。
また、本書にはユニークなトピックスが多数掲載されています。

 様々な宗教的伝統、道徳的伝統に関する歴史的視点、現代的視点、倫理的・文化的視点からの考察を提供しています。
 様々な分野の専門家をはじめ、伝統や文化に造詣の深い学者の幅広い研究を提供しています。
 宗教倫理の伝統を比較研究するのに用いられてきた最も重要な理論、アプローチ、概念について解説しています。
 宗教的、道徳的な生活の最新の進展と、宗教倫理研究への新しいアプローチについて説明しています。
 道徳的な生活の様々な側面に対する現在の宗教コミュニティの実践を紹介しています。
グローバル時代の道徳的課題と可能性を理解し、対処することに重きを置いている本書『宗教倫理百科事典　全3巻』は、一般および比較宗教学、宗教および比較倫理、道徳理論を含む、現代世界における宗教と倫理の関係に関心のある全ての人に必要不可欠なレファレンスです。