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お葬式の言葉と風習~柳田國男『葬送習俗語彙』の絵解き事典~

高橋 繁行  著

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価格 \1,980(税込)         

発行年月 2020年10月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 191p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/民族学・民俗学・人類学/民族学・民俗学・人類学
ISBN 9784422230412
商品コード 1032281340
NDC分類 385.6
基本件名 葬制
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2020年11月4週
書評掲載誌 読売新聞 2020/11/29
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032281340

著者紹介

高橋 繁行(著者):高橋繁行(たかはし・しげゆき)1954年京都府生まれ。ルポライターとして科学、人物、笑い、葬式を主要テーマに取材・執筆。高橋葬祭研究所を主宰し、『ドキュメント現代お葬式事情』(立風書房)、『葬祭の日本史』(講談社現代新書)、『死出の門松』(講談社文庫)、『看取りのとき??かけがえのない人の死に向き合う』(アスキー新書)、『寺・墓・葬儀はなぜ高い?』(飛鳥新社)など死と弔い関連の著書が多い。雑誌『SOGI』で「弔いの系譜?仏教・民俗」を約10年連載。絵・イラストを描き、切り絵の個展を何度も開催。紙芝居形式の絵本DVD『あなたの村の野辺送り??日本のお葬式』を制作している。

内容

 今日のように葬儀が業者によって行われるようになる前は自宅で葬式をして出棺の儀をし、野辺送りで火葬場や埋葬地に向かい、火葬や土葬をするのが普通だった。土葬は、条例で禁止されている一部地域を除くと、感染症による死亡などは別にして、法律違反ではないが、平成とともに大半が消えてしまった。
 本書は柳田國男の『葬送習俗語彙』(昭和12年刊)に出てくる言葉の中から約180を選び、著者が約30年行ってきた聞き取り調査を盛り込みながら切り絵とともに解説したもの。喪のはじまりから、死者と向き合う湯灌・納棺、野辺送りの葬列、土葬・火葬・風葬の作法、魂がふるさとに帰る忌中祓い儀礼まで、伝統的なとむらいの諸相を明らかにする。それらは今日では考えられないほど死者に対する供養の心がこもっているが、同時に、死者や死に対する恐れの気持ちも強く反映されていた。
 「国替え」「広島にタバコ買いに行った」「耳ふたぎ」「枕返し」など各地の葬送習俗に使われる言葉は独特の隠語で、馴染みがないと何を言っているのか分からないことが多い。それらの言葉を解き明かしながら、日本で長いあいだ行われていた葬送に関する風習を見つめ直し、日本人の精神生活を考える。著者の文章は軽妙で、また著者自身による切り絵は、写真では生々しすぎる情景を抵抗感なく目にすることができ、切り絵作品としても不思議な魅力があって引きつけられる。

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