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「民都」大阪対「帝都」東京~思想としての関西私鉄~(講談社学術文庫 2631)

原 武史  著

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価格 \1,331(税込)         

発行年月 2020年10月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 305p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/社会科学/経営学/マーケティング・商業
ISBN 9784065212745
商品コード 1032290140
NDC分類 686.216
基本件名 地方鉄道-歴史
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2020年11月3週
書評掲載誌 朝日新聞 2020/11/28、読売新聞 2021/03/21
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032290140

著者紹介

原 武史(著者):1962年,東京都生まれ。放送大学教授,明治学院大学名誉教授。早稲田大学政治経済学部卒業,東京大学大学院博士課程中退。専攻は日本政治思想史。著書に『〈出雲〉という思想』『皇后考』『大正天皇』『可視化された帝国』『皇居前広場』『滝山コミューン一九七四』『昭和天皇』『知の訓練』『「昭和天皇実録」を読む』『〈女帝〉の日本史』ほか多数。

内容

〈「鉄道」と「天皇」で描く日本近代〉

阪急創業者・小林一三は、「政治中心」の東京に対して、大阪を「民衆の大都会」と呼んだ。
ターミナル・デパート、高級住宅地……国鉄に対抗し「官」からの独立を志向する関西私鉄は、沿線に市民文化を花開かせ、「民衆の都」大阪は東京を凌駕する発展を見せた。
だが、大正から昭和への転換、昭和天皇行幸を機に、街は次第に「帝都」へと変質してゆく―

権力の装置=「国鉄」と関西私鉄との葛藤を通し、「都市の自由」の可能性とその挫折を描く、原武史の代表作。
第20回(1998年) サントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞。

【解説(鹿島茂)より】
「横軸としての鉄道に、縦軸としての天皇が交差することによって、思考の座標軸が形成され、二つのパラメーターが思考の軌跡をさまざまに描き出す」

【本書の内容】
はじめに―昭和大礼の光景
第一章 私鉄という文化装置
 「帝国」と「王国」
 『細雪』から
 関東私鉄と関西私鉄
第二章 「私鉄王国」の黎明
 第五回内国勧業博覧会
 法の抜け穴
 二つの風土
第三章 「阪急文化圏」の成立
 往来ふ汽車を下に見て―小林一三という人物
 民衆の都
 沿線文化の確立
 反官思想の結実―阪急デパート
第四章 昭和天皇の登場
 「大大阪」の誕生
 昭和大礼と都市空間の変容
 官民協力奮励セヨ―一九二九年の行幸
第五章 阪急クロス問題
 「官」の巻き返し
 逆風
 小林一三、社長を辞任す
第六章 「帝都」としての大阪
 大阪市民たるもの
 天皇のまなざし
 一生一代の御奉公
おわりに―「紀元二千六百年」の光景

解説=鹿島茂

※本書の原本は1998年に講談社選書メチエより刊行されました。

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