PCIで使い倒すIVUS徹底活用術 改訂第2版
内容
目次
Ⅰ IVUSガイドPCIの基礎編 ■カテ室スタッフの対応 添田信之 IVUSカテーテルの選択/準備/術中/術後 ■アーチファクトをPCIに活用するには 瀬戸山航史,園田信成 アーチファクトとは?/高解像度(60MHz)IVUS のNURDを知る/血球エコーをPCI に生かす/ガイドワイヤーアーチファクトをPCIに生かす ■IVUSカテーテル操作上の注意点 本江純子 PCI に用いられる高周波IVUS /セットアップ時の注意点/カテーテルを進める際の注意点/PCI 治療前にIVUS カテーテルが病変部を通過しない場合/PCI 後にIVUS カテーテルが病変部を通過しない場合/IVUS画像記録時の注意/IVUS カテーテルを抜去する際の注意点 ■CAG所見とIVUSとの対比 寺本智彦 血管解離/血栓/血腫/石灰化/ステント部でのプラーク逸脱/ステント圧着不良 ■PCIに生かす,血管外のランドマークと冠動脈のオリエンテーション 納口英次,及川裕二 IVUS 観察のポイント/冠解剖とIVUS /血管外の構造物/装置に搭載された便利な機能を活用しよう/IVUS を用いPCI を有効かつ安全に行うために ■PCIの拡張機序を知る 児玉淳子,寺島充康 冠動脈内腔の拡張機序/vessel stretch/長軸方向のplaque redistribution/機械的プラーク破綻/ debulking /拡張機序を知り,PCIに生かす ■IVUSは虚血の指標に使えるか? 蔵満昭一 MLAとFFR の関係性/左主幹部病変の虚血評価にIVUS を生かす/IVUSを用いた新たな虚血指標 ■合併症の予測と対処法 冠動脈破裂の予測と対策法 角辻 暁 穿孔(perforation)と破裂・破断(rupture)/冠動脈破裂の機序/冠動脈破裂の予測・予防/冠動脈破裂はIVUS で防げる 冠動脈解離・血腫とbail out法 瀬戸山航史,園田信成 解離とは/血腫とは/特発性冠動脈解離(SCAD)/解離・血腫を予測しうるプラークの特徴は?/PCI 手技時に伴う解離・血腫形成出現のシチュエーション slow fl ow/no refl ow現象の機序と対処法 藤井健一 slow fl ow を予測するにあたって/IVUS 画像からslow fl ow を予測する 側枝閉塞の予測と側枝保護のためのテクニック 岡田興造,日比 潔 側枝閉塞/ IVUSで側枝閉塞を予測する/分岐部病変治療の基本戦略/側枝保護テクニック/分岐部病変治療/今後の展望 ■IVUSの合併症とトラブルシューティング 本江純子 通常の手技に伴う合併症/ IVUSカテーテルとガイドワイヤーの交絡/IVUSカテーテルがステント遠位部で引っかかり抜去困難となる場合(IVUSスタック) ■病態に応じたIVUSガイドPCIの実際 IVUSガイドPCIの手順と方法 木村琢巳,森野禎浩 ステント留置部位・ステントサイズの決定/マーキングテクニック/エンドポイントの決定 ステントレス治療のコツ 小林智子 血管径と石灰化の有無による治療戦略/ステントレスのリスク評価 血栓の評価とPCIへの応用 北原秀喜,小林欣夫 IVUS による血栓の観察/血栓性病変でのIVUS の活用/高解像度IVUS による血栓の観察 責任病変より末梢部位をどう評価するか 大倉宏之 ステント治療直後に末梢を評価する/心周期で変化する狭窄病変/ステント治療直後にもっと末梢を評価する ステントの病理:PCIへのフィードバック 井上勝美 ベアメタルステント(BMS)留置後の冠動脈病理像/ DES 留置後の冠動脈病理像/病理からみた第二世代以降のDES の問題点とは/今後の展望 Ⅱ IVUSガイドPCIの応用編 ■DCA におけるIVUS のチェックポイント 松野俊介 プラーク分布と性状の把握/DCA のエンドポイントの決定 ■分岐部 PCIに役立つIVUSの使い方 横井雅史,木下順久 分岐部病変に対するIVUSの実際/ CTO も分岐部病変/debulking時におけるIVUS の有用性/起こりやすいトラブル 長軸像を活用する 本江純子 左主幹部におけるプラークの分布/長軸像の活用 ■びまん性病変におけるIVUSの使い方 迫田邦裕,田中信大 びまん性病変の対照血管(reference)とプラークの分布/PCI(ステント留置)時に注意すべき点/ landing zoneの決め方/マーキングテクニック ■小血管におけるIVUS 使用の注意点 石盛 博 小血管における有意狭窄の評価/小血管におけるIVUS計測の特徴/小血管のDCB 治療とIVUS /小血管へのステント留置 ■石灰化病変 IVUSで石灰化の厚みを推測する 本江純子 CAGで,石灰化が認識できるかできないか/石灰化後方の情報/石灰化部位に近接する血管壁を観察し,石灰化表面から血管壁までの距離を推測 石灰化病変におけるロータブレーターの使い方・ガイドワイヤーバイアスを見極める 上野勝己 ガイドワイヤーバイアス(guidewire bias)とモーションスピードバイアス(motion speed bias)とは?/ロータブレーターの合併症とガイドワイヤーバイアス/IVUSによるガイドワイヤーバイアスの予測/IVUSを活用したロータブレータースタイルの確立 ロータブレーターを安全に行うためのポイント 坂倉建一 ロータブレーター前にIVUS を行うか?/ロータブレーター前のIVUS での石灰化評価/ロータブレーターにおけるlesion modifi cationとは?/ロータブレーター中のIVUS で徐々に方向修正していく orbital atherectomyを安全に使用するためのポイント 栗山根廣 orbital atherectomyの特徴/ IVUS ガイド下でorbital atherectomyを使用する際の注意点 ロータブレーターを使用しない場合の治療戦略の決め方 前島信彦 石灰化に生じるcrack の意義とその予測因子について/石灰化病変に対する基本的なPCI 治療戦略/ IVUS ガイドの有用性/ロータブレーターの意義/IVUS ガイド下での治療戦略/IVUS が通過しないとき/cracking法と匍匐前進法/ステント留置後のIVUS ■入口部病変 中村 茂 IVUSで見えている画像は透視ではどこか?/LAD 入口部に合わせるステント植え込み/右冠動脈入口部症例/LMT入口部に合わせるステント植え込み例/入口部ステントのポイント ■慢性完全閉塞性病変 CTとIVUSの対比 山本明和 慢性完全閉塞性病変(CTO)/血管内イメージングから考えるCTOの成り立ち/ CTO-PCI の手技成功を予測するスコア/CTO と心筋ブリッジ CTO-PCIにおけるCT情報の使い方 角辻 暁 CTO-PCI に心臓CTは必要か/質の高いCTO-PCI とは CTOに対する治療戦略の立て方 落合正彦 CAG /冠動脈CT antegrade approach 矢嶋純二 antegrade approachの手法/エントリーポイントの重要性/parallel wire technique/IVUS ガイドワイヤリング retrograde approach 伊藤良明 reverse CART/ stent reverse CART/extended reverse CART/retrograde IVUS guide wire cross 3Dワイヤリングを極める 岡村篤徳 アンギオガイドの3D ワイヤリング/IVUS ガイドの3D ワイヤリング ■acute coronary syndrome 石川正人,村松 崇 ACS に対する血管内イメージングの有用性/ACS に対するイメージングモダリティ:IVUS ? OCT/OFDI ?/ ACS における組織診断とslow fow/no refl owに対するdistal protection の必要性 ■spontaneous coronary dissectionの所見と対処法 藤井健一 SCAD とは/IVUS でSCADを診断する/SCAD の治療 ■川崎病後遠隔期の冠動脈病変の評価 寺島充康 冠動脈後遺症とその経過/川崎病後遠隔期冠動脈病変とIVUS所見 ■再狭窄 PCI再狭窄のメカニズム 矢作和之,田邉健吾 再狭窄の原因/ステント留置後の再狭窄/ステントの課題 ステント再狭窄に対する治療戦略 小林智子 ステント内protrusionが原因のステント血栓症症例/ステント留置時の拡張不良が原因のステント再狭窄症例/ステントフラクチャーによる再狭窄症例/ステントエッジ再狭窄症例/ステント内プラーク占有率減少を目指す治療戦略 病理と血管内イメージングの知識をPCIに役立てるには? 中澤 学 ステント留置後の病理学的所見とそれに対応する血管内イメージング所見/イメージングと病理 ■静脈グラフトに対するPCI 小宮山伸之 SVGの病理学的経年変化とIVUS 画像所見/SVG 狭窄病変部位の病理学的特徴とIVUS所見/SVG に対するPCIの成績/ SVG に対するPCI におけるIVUSの意義 ■ミニマムコントラストPCIのコツ 川瀬世史明 造影剤腎症とは/ミニマムコントラストPCIのコツ/ミニマムコントラストPCI の実際 ■IVUSを用いた薬効評価 廣畑 敦 IVUSでの動脈内プラーク定量的評価方法と臨床試験結果/冠動脈プラーク定量的測定のポイントとなる点 Ⅲ その他のトピックス ■IB-IVUS をPCI で活用する 川崎雅規 IB-IVUS 画像の読み方とPCIで活用するための留意点/IB-IVUS 画像読影の留意点/ IB-IVUSをPCIで活用する ■NIRS-IVUSの活用法 高木 厚 NIRS-IVUS によるvulnerable plaqueの検出/ PCI手技中のembolismとの関連/ ACS におけるvulnerable plaqueの評価/非責任病変のプラークの予後/ NIRS-IVUS スタックへの対処 ■三次元(3D)IVUSの活用法 廣 高史 3D イメージングとは/3D-IVUS 技術/3D-IVUS の未来
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