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戦後経済学史の群像~日本資本主義はいかに捉えられたか~

野原 慎司  著

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価格 \2,420(税込)         

発行年月 2020年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 202p,15p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/経済学/経済学説・経済思想
ISBN 9784560098172
商品コード 1032507680
NDC分類 331.21
基本件名 経済学-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年02月1週
書評掲載誌 東京・中日新聞 2021/03/20
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032507680

内容

「近代化」と「豊かさ」をめぐる思索

 「日本資本主義」という〈問題〉がかつて存在した―。
 明治以降の日本社会は、マルクスが捉えた資本主義の発展図式と異なるのではないか。もしそうだとしたら、日本社会はどのような資本主義社会であり、現状、どの段階にあるのか。
 こうした論点をめぐり1920年代から30年代にかけて「日本資本主義論争」が起こる。さらにこの論争は、封建社会から資本主義社会への移行の問題として「大塚史学」に引き継がれる。
 そして戦後社会科学は、この日本資本主義論争と大塚史学を揺籃に歩み始める。
 そこで追求されたのは、日本資本主義の構造把握を通じた「近代化」と「豊かさ」の実現である。もちろん、どちらも戦時下の「生産力」の増強という要請の変奏曲でもある。
 本書では、内田義彦、大河内一男、高島善哉、小林昇、水田洋、伊東光晴という戦後経済学の巨人に即して、日本資本主義がいかに捉えられたかを解明する試みである。
 それは同時に「戦後」とはどんな時代だったかを明らかにすることでもある。日本資本主義が問われなくなったとき、戦後が終わったとも言いうるからだ。社会科学が輝いた時代へ赴く、渾身の書下ろし。

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