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ダーウィン、仏教、神~近代日本の進化論と宗教~

クリントン・ゴダール  著

碧海 寿広  編
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価格 \4,950(税込)         

発行年月 2020年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 2p,406p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/宗教/宗教哲学・宗教社会学
ISBN 9784409041147
商品コード 1032529127
NDC分類 162.1
基本件名 宗教-日本
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年02月1週
書評掲載誌 読売新聞 2021/02/21
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032529127

著者紹介

クリントン・ゴダール(著者):クリントン・ゴダール G. Clinton Godart/1976年オランダ生まれ。大阪外国語大学(現:大阪大学)言語社会研究科日本語日本文化修士課程修了、シカゴ大学大学院歴史学専攻博士課程修了。南カリフォルニア大学歴史学部助教、北海道大学現代日本学プログラム講師を経て、現在、東北大学大学院国際文化研究科准教授。専攻は日本近代思想史・宗教史。著書に「日蓮主義と日本主義との衝突―日中戦争期における東亜連盟運動」、石井公成監修、近藤俊太郎、名和達宣編『近代の仏教思想と日本主義』(法藏館)、“Nichirenism, Utopianism, and Modernity: Rethinking Ishiwara Kanji’s East-Asia League Movement,” Japanese Journal for Religious Studies, 42/2、など。
碧海 寿広(編者):碧海 寿広(おおみ・としひろ)/1981年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、武蔵野大学文学部准教授。専門は宗教学、近代仏教。著書に『近代仏教のなかの真宗』(法蔵館)、『入門 近代仏教思想』(ちくま新書)、『仏像と日本人』(中公新書)、『科学化する仏教』(角川選書)など。

内容

日本人は進化論にどう向き合ったか。新たな思想史の誕生


明治の幕開けとともにもたらされたダーウィンの進化論。これまでの研究では、日本人は進化論を抵抗なく受け入れたとされてきた。しかしそれは全くの神話である。その受容の歴史には、仏教、神道、キリスト教、哲学、マルクス主義、国体論などあらゆる思想やイデオロギーとの衝突や交渉がみられた。本書は明治から現代まで幅広い言説を博捜し、近代日本の思想を進化論への反応を軸にダイナミックに描き出す。

「進化論は、日本に無批判的かつ無抵抗に受容されたのでは、決してない。進化論という光のもとで自然界を再考し、また自然・人類・社会・科学・聖なるもの・神のあいだの関係を再検討するための、知識の流用・翻訳・考察・討議が、日本では一世紀にわたり行われてきたのだ。進化論への宗教的な態度について議論する場合、受容と拒絶、どちらかの痕跡を探すような見方を超えたところに行くべきだ。」(本書より)

〇目次
第一章 明治期の日本における進化論の宗教的伝播
第二章 進化、個人、国体
第三章 ダーウィン以後の仏法――明治仏教と進化論の抱擁
第四章 ユートピアの約束――社会主義ダーウィニズムと革命的ユートピア主義
第五章 「進化論は近代の迷信です」
第六章 観音による久遠の抱擁

目次

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