著者紹介
カレル・チャペック(著者):一八九〇年、東ボヘミア(現在のチェコ)の小さな町マレー・スヴァトニョヴィツェで生まれる。十五歳頃から散文や詩の創作を発表し、プラハのカレル大学で哲学を学ぶ。一九二一年、「人民新聞」に入社。チェコ「第一共和国」時代の文壇・言論界で活躍した。著書に『ロボット』『山椒魚戦争』『ダーシェンカ』など多数。三八年、プラハで死去。兄ヨゼフは特異な画家・詩人として知られ、カレルの生涯の協力者であった。
阿部 賢一(翻訳):一九七二(昭和四七)年、東京都生まれ。 九五(平成七)年、東京外国語大学卒、二〇〇三(平成一五)年、同大学院博士後期課程修了。パリ第四大学、カレル大学でも学ぶ。一六(平成二八)年より東京大学人文社会系研究科現代文芸論准教授。主な訳書にフラバル『わたしは英国王に給仕した』、ハヴェル『力なき者たちの力』、チャペック『白い病』など。