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コミュニケーション・スタディーズ 新版
渡辺 潤
監修
発行年月 |
2021年02月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
6p,250p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/社会学/メディア・情報・コミュニケーション |
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ISBN |
9784790717485 |
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商品コード |
1032594858 |
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NDC分類 |
361.45 |
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本の性格 |
テキスト |
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新刊案内掲載月 |
2021年02月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032594858 |
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著者紹介
渡辺 潤(監修):東京経済大学コミュニケーション学部教授を経て、現在、東京経済大学名誉教授。
著書に『アイデンティティの音楽』(世界思想社、2000年)、『〈実践〉ポピュラー文化を学ぶ人のために』(共編著、世界思想社、2005年)、『ライフスタイルとアイデンティティ』(世界思想社、2007年)、クリス・ロジェク『カルチュラル・スタディーズを学ぶ人のために』(共訳、世界思想社、2009年)、『「文化系」学生のレポート・卒論術』(共編著、青弓社、2013年)、『レジャー・スタディーズ』(編著、世界思想社、2015年)など。
内容
人と人とが結びつくこと、関わること、関わらないこと。社会の基礎にあるコミュニケーションについて、ゼロから考えなおしてみよう。28の講義で何気ない日常の仕組みを解きあかす、究極の入門書。社会学の基礎も学べるロングセラーの改訂版。
【「序」から抜粋】
「コミュニケーション」は英語です。しかし、なぜ日本語に翻訳されずに、原語のままで使われてきたのでしょうか。それは何より、ピタッと適合する日本語がなかったからで、その意味では、「コミュニケーション」には、伝統的に日本人がしてきたのとは異なるやりとりや人間関係の仕方があるということになります。そのことを「コミュニケーション」ということばを点検して、探しだしてみましょう。
「コミュニケーション」(communication)はcom(共に)を意味する接頭辞とmunicate(有する)の結合したことばです。「共有」するために「伝え」たり、「かかわる」行為が「コミュニケーション」の意味になりましたが、「共有」した状態については「コミュニティ」(community)ということばがつかわれます。ですから、「コミュニケーション」について考えようと思えば、「コミュニティ」について考える必要が出てきます。
(中略)
comという接頭辞がつくことばは他にもたくさんあります。たとえば、「会社」(com-pany)はパンを一緒に食べることが原義で、そこから一緒に働く場になりましたし、「戦争」(com-bat)は共に戦うこと、「競争する」(com-pete)は共に求めること、「比較する」(com-pare)は共に置くこと、そして「同情」(com-passion)は共に思うことが原義です。
どのことばも「コミュニケーション」に関係することばだと言ったら、意外に思うかもしれません。「戦争」は「コミュニケーション」が失敗に終わったためにおこるものだと考えるのが普通だからです。しかし、理解しあったり、仲良くしたりすることだけが「コミュニケーション」ではありません。「共に」何かをすることを意味するcomがふくまれることばには、それが何であれ、「コミュニケーション」の要素があると考えた方が、「コミュニケーション」をより深く、そして広く理解することができるでしょう。