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権威主義~独裁政治の歴史と変貌~

エリカ・フランツ  著

上谷 直克, 今井 宏平, 中井 遼  翻訳
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価格 \2,750(税込)         

発行年月 2021年02月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 201p,32p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/政治思想史・政治理論
ISBN 9784560098219
商品コード 1032603962
NDC分類 311.8
基本件名 ファシズム
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年03月1週
書評掲載誌 読売新聞 2021/03/21
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032603962

著者紹介

エリカ・フランツ(著者):2008年,UCLAで政治学の博士号を取得。現在,ミシガン州立大学政治学部助教授。南米を事例として,民主化や権威主義体制の移行の研究で名高いB・ゲデス(Barbara Geddes)のもとで学んだフランツは,独裁と権威主義の研究に的を絞り,近年,多くの学術論文と学術書を精力的に執筆している。主著はN・エズロウ(Natasha Ezrow)との共著,The Politics of Dictatorship: Institutions and Outcomes in Authoritarian Regimes (Lynne Rienner Publishers, 2011), ゲデスとJ・ライト(Joseph Wright)との共著,How Dictatorships Work (Cambridge University Press, 2018) で,今回の訳書はフランツの初めての単著である。

内容

後退するデモクラシー

 ここ数年、民主主義に巣食うポピュリズムが大きな注目を集めている。ブレグジットやトランプ政権はじめ各国はデモクラシーに特有の病理に苦しめられているというわけだ。
 他方、こうした潮流はいまや「民主主義の後退」として、新たな局面に入ったと捉えることもできる。
 その際、鍵となる概念が「権威主義」である。
 本書によれば、民主化の「第三の波」(ハンティントン)にもかかわらず、権威主義体制は依然として政治の日常風景となっており、現在、数において民主主義国が権威主義国を超えてはいるが、もしこの傾向が続けばその優位は逆転するという。
 私たちは、好むと好まざるとにかかわらず、ビジネスパートナーや援助先として権威主義体制と関わり、また国内の権威主義化に向き合わなければならない地点に立っているのである。
 民主化の波に洗われた権威主義は、より巧妙にアプローチしてくる。強権的でむき出しの暴力ではなく、柔軟かつ狡猾な統治がその最新版だ。
 加えて、お馴染みの軍事独裁や一党独裁ではなく、個人独裁の比率が近年高まっており、その兆候になるべく早く気づくことが重要になってくる。身を守るための必読書!

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