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アーカイブの思想~言葉を知に変える仕組み~
根本彰
著
発行年月 |
2021年01月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
296p,13p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/総記/総記/図書館情報学 |
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ISBN |
9784622089704 |
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商品コード |
1032626168 |
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NDC分類 |
018.09 |
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本の性格 |
学術書/実務向け |
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新刊案内掲載月 |
2021年02月4週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2021/02/27、朝日新聞 2022/05/28 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032626168 |
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著者紹介
根本彰(著者):1954年福島県生まれ。1984年東京大学大学院教育学研究科修了。博士(図書館・情報学)。図書館情報大学、東京大学大学院教育学研究科、慶應義塾大学文学部で図書館情報学、教育学を担当。東京大学名誉教授。著書に、『理想の図書館とは何か――知の公共性をめぐって』(ミネルヴァ書房、2011)『探究学習と図書館――調べる学習コンクールがもたらす効果』(編著、学文社、2012)『シリーズ図書館情報学』全3巻(編著、東京大学出版会、2013)『情報リテラシーのための図書館――日本の教育制度と図書館の改革』(みすず書房、2017)『教育改革のための学校図書館』(東京大学出版会、2019)『アーカイブの思想――言葉を知に変える仕組み』(みすず書房、2021)など。訳書に、ルービン『図書館情報学概論』(東京大学出版会、2014)などがある。ブログ「オダメモリー」https://oda-senin.blogspot.jp/を運用中。
内容
「もし私が彼方まで見通せていたとしたら、それは巨人たちの肩の上に立っていたからだ」――アイザック・ニュートン
日本の社会では、いまなおアーカイブは必須の社会基盤とみなされていないのではないか。こう問いかける著者は、その根底にある要因を、古代ギリシアより言葉を記録する〈アーカイブの思想〉が息づく西洋の思想史・文化史・教育史のなかに探ってゆく。そして翻って、日本独自のアーカイブのかたち(写本、類聚等の出版物や江戸期の文庫など)を再考し、両者を比較することで浮彫りになる課題を問い直す。
デジタルネットワーク社会となった今日、私たちは世界中の知のアーカイブにつながり、それを活用することが可能となった。そこに開かれているのは、情報の荒野なのか、知の沃野なのか――それは、そこに立つ者のスキルと意欲しだいであると著者は述べ、独学と在野の知へ向かう人たちにエールを送る。
個人を助け、社会を支える基盤としてあるアーカイブ像を照らす、碩学による教育論であり、文化論である。