内容
祖父と母と三人で暮らしていたスチューイ。嵐の日、祖父を失い、元気をなくしていたが、引っ越してきたエリー・ローズという少女と仲良くなって、毎日のように森の秘密の場所で遊ぶようになる。ところがある日、エリー・ローズの姿がぼやけて……消えてしまったのだ。スチューイの世界ではエリーが行方不明、エリーの世界ではスチューイがいなくなっている、というパラレルワールドを描くミステリー。二人の家族の過去には、思わぬ因縁があった。謎を解く鍵は、祖父がつづっていた「秘密の書」。二人の世界はまたひとつに結ばれるだろうか? 一気に読ませる巧みな展開で、2019年のエドガー・アラン・ポー賞を受賞した作品。