本とみかんと子育てと~農家兼業編集者の周防大島フィールドノート~
柳原 一徳
著
発行年月 |
2021年01月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
671p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/地理学/地誌・紀行 |
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ISBN |
9784864260466 |
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商品コード |
1032650649 |
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NDC分類 |
291.77 |
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書評掲載誌 |
朝日新聞 2021/02/13 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032650649 |
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著者紹介
柳原 一徳(著者):1969年(昭和44)神戸市葺合区(現・中央区)生。兵庫県立御影高校を経て旧日本写真専門学校卒業。1991年(平成3)奈良新聞に写真記者として中途入社。奈良テレビ放送記者等を経て、1997年神戸でみずのわ出版創業。2011年山口県周防大島に移転。ミカン農家、写真館兼業。公益社団法人日本写真協会会員。2015年、梓会出版文化賞第30回記念特別賞受賞。編著書に「従軍慰安婦問題と戦後五〇年」「阪神大震災・被災地の風貌」「震災五年の神戸を歩く」「神戸市戦災焼失区域図復刻版」、写文集に「われ、決起せず――聞書・カウラ捕虜暴動とハンセン病を生き抜いて」(立花誠一郎、佐田尾信作共著)、「親なき家の片づけ日記――信州坂北にて」(島利栄子共著)など。
内容
写真250点、原稿用紙換算1600枚超! 山口県周防大島の、本邦随一みかん農家兼業ひとり出版社の、998日にわたる営農と本づくり、子育ての記録。一見つまらない日々の記録と考察の集積から、今様の、島の生活誌、民俗誌を綴る。コロナ禍、変化を余儀なくされる島の暮し。僻地もまたグローバル化とは無縁ではない。
みかん生産は島の基幹産業なれど、深刻な気候変動、拡大の一途を辿るイノシシ被害、過疎化高齢化による担い手の先細りと耕作放棄地拡大、コスト高と重労働に見合わない低収入、等々、マイナス要素を挙げればキリがなく、前向きになれる要素など何一つとして無い。
5反(0.5ヘクタール)1年の稼ぎで子供を4年間東京の大学にやれた、1町(1ヘクタール)1年の稼ぎでみかん御殿が建った。よき時代の黄金伝説。今や見る影もない。著者の今のみかん稼ぎでは、子供を大学どころか高校にもやれん。それでも、先達の労苦と創意工夫の結晶たる畑を守り、みかんを育て、子供を育てる。極論すればこの島にはみかん以外に誇るものなどない、だからこそ、みかんを守らねば島は沈む。