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終身刑の女(小学館文庫 ク8-1)

レイチェル・クシュナー  著

池田 真紀子  翻訳
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価格 \1,243(税込)         

発行年月 2021年02月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 493p
大きさ 16cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/イギリス文学
ISBN 9784094066692
商品コード 1032680918
NDC分類 933.7
書評掲載誌 朝日新聞 2021/04/03
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032680918

内容

2018年仏メディシス賞外国小説賞受賞作

サンフランシスコは決して「美しい街」ではない。
冷たい霧と泥と、薬物と銃とタトゥー。

29歳にして二つの終身刑プラス6年の刑で服役しているロミーにとって、生まれ育った街はただ呪われていた。
幼い頃から愛情に恵まれず、社会支援も得られず、ドラッグや万引きを繰り返し、ストリッパーになり、子を産んで、その子が幼いうちにストーカーを殺し、逮捕された。
やがて息子の面倒を見ていた母親が亡くなったと知り、ロミーは絶望の果てに脱走を企てる。

主人公ロミーの他、カリフォルニア州スタンヴィル女子刑務所で絶望的な余生を過ごす囚人たちが、あの手この手で生きる希望の糸口を探す様子が克明に描かれる。
刑務所に収監された女性たちの心情を繊細に描き出すことで、格差社会の底辺にいるアメリカ人たちを浮き彫りにした、文学の香気も漂う傑作スリラー。

なお本作は、フェミナ賞と並ぶフランス最高の文学賞であるメディシス賞(外国小説部門)を2018年に受賞、同年ブッカー賞の最終候補ともなった。

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