著者紹介
田中 純(著者):田中 純(たなか じゅん)
1960年宮城県仙台市生まれ、千葉県で育つ。東京大学教養学部および同大学院総合文化研究科でドイツ研究を学ぶ。博士(学術)。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は表象文化論。近現代の思想史・文化史のほか、さまざまな芸術ジャンルの作品を縦横に論じる。著書に、『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』(青土社、サントリー学芸賞)、『都市の詩学─場所の記憶と徴候』(東京大学出版会、芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『政治の美学─権力と表象』(東京大学出版会、毎日出版文化賞)、『過去に触れる──歴史経験・写真・サスペンス』(羽鳥書店)、『歴史の地震計──アビ・ヴァールブルク『ムネモシュネ・アトラス』論』(東京大学出版会)など、訳書に、サイモン・クリッチリー『ボウイ──その生と死に』(新曜社)がある。2010年、フィリップ・フランツ・フォン・ジーボルト賞受賞。モットーとするボウイの言葉は、「ぼくが与えなければならなかったのは/夢見ることの罪だけだった」(〈時間〉)。