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日本列島の「でこぼこ」風景を読む
鈴木 毅彦
著
発行年月 |
2021年04月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
302p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/理工学/地球科学/地形学 |
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ISBN |
9784860646530 |
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商品コード |
1032751588 |
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NDC分類 |
454.91 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2021年05月4週 |
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書評掲載誌 |
朝日新聞 2022/03/05 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032751588 |
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著者紹介
鈴木 毅彦(著者):1963年静岡県生まれ。東京都立大学理学部地理学科卒業、同大学大学院理学研究科修了、理学博士。現在、東京都立大学都市環境学部地理環境学科教授、同大学火山災害研究センター長。専門は、自然地理学・地形学・第四紀学・火山学。研究内容は日本列島の火山灰編年学、最近は東京の地形や地下地質、伊豆諸島の火山噴火史など。『わかる!取り組む!災害と防災火山』(帝国書院)、『日本の地形4 関東・伊豆小笠原』、『写真と図で見る地形学』(東京大学出版会)などの共著書がある。
内容
地球は何枚もの「プレート」で覆われており、それらが地球表面を動き続けていることが知られています。日本列島はそのプレートが4つも集まったところに位置しているため、小さな国土ながらも実に変化に富んだ地形が見られるのです。凸は3000m級の山脈から人の住む山地、火山があり、凹は谷、川、湖沼があります。さらに空から眺めてみると、海と陸の境目には様々に入り組んだ海岸線が見られます。日本列島はタテにもヨコにも「でこぼこ」だらけといえるのです。本書では、高い空から眺めることから始まり、山々、火山、水、海岸線と、それらがどのようにしてつくられてきたのか、地学全般の知識を駆使して「風景を読む」ことを目指します。
目次
第1章 高い空から眺める日本列島のかたち
1 日本列島のかたちと場所―大陸に沿って弧を描く島々
2 日本列島のでこぼこをかたちづくってきた原動力とは
3 海と陸のでこぼこが生まれる理由はどこにあるのか
第2章 日本の風景はどのようにしてできたのか
1 地平線が見えない日本列島―飽きがこないほど複雑な風景
2 高い山と低い山、平らな平野はどうしてできたか
3 平野も山もその地下地中はどうなっているのか?
4 長い時間をかけて変化する風景と「湿潤変動火山帯」
第3章 山々の風景を眺める
1 国土の7割は山だといわれる日本では……
2 縦・横のでこぼこから山を見る
3 山はいつなぜ山になったか―岩石と地形から読む山の生い立ち
4 気候と地質によっても山のでこぼこや風景は変わる
第4章 火山がつくる日本のでこぼこと風景
1 火山は日本のでこぼこの象徴
2 火山がつくる日本列島のでこぼこ
3 火山噴火はでこぼこと風景を大きく変えてしまう
第5章 谷を流れ凹地を満たす水がつくりだした風景
1 掘削し運搬し堆積して……日本の平野は水がつくった
2 流れる川がつくりだす地形・風景
3 水がつくった関東平野のでこぼこを眺めてみる
4 湖は単なる大きな水たまり?
第6章 海岸の風景―海と陸の境目に注目してみると
1 日本の海岸風景―磯と浜が織りなすどこにもある風景だが
2 砂浜の海岸と岩石の海岸
3 海岸風景に隠された日本列島の遠い将来