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ナチス絵画の謎~逆襲するアカデミズムと「大ドイツ美術展」~

前田良三  著

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価格 \4,180(税込)         

発行年月 2021年03月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 254p,32p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/芸術/彫刻・絵画
ISBN 9784622089865
商品コード 1032752848
NDC分類 723.34
基本件名 ナチズム
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年04月3週
書評掲載誌 日本経済新聞 2021/04/10、毎日新聞 2021/05/08
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032752848

著者紹介

前田良三(著者):1955年生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科修了(文学修士)。ドイツ・ボン大学Dr. phil. 東京大学助手、埼玉大学助教授、一橋大学助教授を経て1995年から立教大学文学部教授(ドイツ文学)。主要著作『ナチス絵画の謎――逆襲するアカデミズムと「大ドイツ美術展」』(みすず書房)、『可視性をめぐる闘争──戦間期ドイツの美的文化批判とメディア』(三元社)、Mythen, Medien, Mediokritäten. Zur Formation der Wissenschaftskultur der Germanistik in Japan(Fink), Transkulturalität. Identitäten in neuem Licht(編著iudicium )。訳書 テオドール・アドルノ『文学ノート1・2』(共訳、みすず書房)、マンフレート・シュナイダー『時空のゲヴァルト――宗教改革からプロスポーツまでをメディアから読む』(共訳、三元社)、フリードリヒ・キットラー『キットラー対話 ルフトブリュッケ広場』(共訳、三元社)ほか。

内容

「ナチス絵画」とは何か。戦争画をはじめ、そのプロパガンダ的要素や国民にとっての「わかりやすさ」については、ほぼ周知であろう。だが、より広い文脈で考えたとき、そこにはさまざまな要素や背景が絡んでいることがわかる。
本書は、1937年に「頽廃美術展」と同時にミュンヘンで開催された「第1回大ドイツ美術展」、とりわけそこに出品され注目を浴びたアドルフ・ツィーグラーの絵画作品『四大元素』を主な対象に、狭義の美術史やナチス研究とは異なる複合的視点から、ナチス美術のあり方をさぐる考察である。具体的には、ツィーグラーという人物とその背景、ナチスの芸術政策の展開、ミュンヘン造形美術アカデミーの歴史、美術アカデミー制度とモダニズム美術の関係、ナチス美術における絵画技術と複製技術メディアの問題、ドイツ・近代美術史におけるミュンヘンの位置、世紀末ドイツ美術界における「ドイツ芸術論争」などの論点を手がかりに、その全体像に迫る試みである。
「大ドイツ美術展」に展示された無名に近い画家たちの絵画はどのようなものであったか。「頽廃」の烙印を押されたミュンヘンの画家たちは? さらにナチス建築の折衷主義、ヒトラーやゲッベルスの発言を含む歴史的資料の検討、メディア史の理論的考察などを通じて、文化史におけるナチス美術の意味を明らかにする。

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