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帝国大学の朝鮮人~大韓民国エリートの起源~
鄭 鍾賢
著
渡辺 直紀
翻訳
発行年月 |
2021年04月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
10p,270p,61p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/教育学/就学前教育・学校教育・生涯教育・家庭教育 |
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ISBN |
9784766427356 |
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商品コード |
1032882270 |
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NDC分類 |
377.6 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年05月4週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2021/05/29 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032882270 |
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著者紹介
鄭 鍾賢(著者):韓国・仁荷大学校文科大学韓国語文学科副教授。専攻は韓国近現代文学・文化史。韓国・東国大学校国語国文学科・同大学院卒業(文学博士)。「植民地後半期・韓国文学にみられる東洋論研究」で2006年に博士号取得。東アジア比較文学、知性史、読書文化史、冷戦文化研究など、幅広い分野で業績は多数。2010年から1年間、京都大学人文科学研究所でポストドクター研修後、成均館大学校東アジア学術院HK研究教授、仁荷大学校韓国学研究所HK教授を経て現在にいたる。 著書(以下すべて韓国語)に、『東洋論と植民地朝鮮文学』(創作と批評社、2011年)、『帝国の記憶と専有――1940年代韓国文学の連続と非連続』(語文学社、2012年)、共著に『新羅の発見』(東国大出版部、2009年)、『アプレゲール「思想界」を読む』(東国大出版部、2009年)、『文学と科学』(ソミョン出版、2013年)、『検閲の帝国』(青い歴史、2016年)、『アメリカとアジア』(高麗大亜研出版部、2018年)、『大韓民国の読書史』(ソヘ文集、2018年)など。共訳に『故郷という物語』(成田龍一著、東国大出版部、2007年)、『帝国大学…
渡辺 直紀(翻訳):武蔵大学教授。専攻は韓国・朝鮮文学。1965年東京生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。出版社勤務などを経て渡韓。韓国・東国大学校大学院国語国文学科博士課程修了(文学博士)。高麗大招聘専任講師を経て2005年より現職。カリフォルニア大学サンディエゴ校客員研究員(2011年度)、高麗大招聘教授(2018年度)なども歴任。東京外国語大学非常勤講師。 主著に『林和文学批評――植民地朝鮮のプロレタリア文学と植民地的主体』(韓国・ソミョン出版、2018年)、訳書に『闘争の詩学――民主化運動の中の韓国文学』(金明仁著、藤原書店、2014年)、『植民地の腹話術師たち――朝鮮の近代小説を読む』(金哲著、平凡社、2017年)など。
内容
何のために日本へ旅立ち、韓国・北朝鮮で何をなしとげたのか?
留学生たちの激動の歴史
近代日本のエリート養成所であり、朝鮮独立運動の水源地でもあった
帝国大学で学んだ朝鮮人たちの足跡がはじめて明らかにされる
韓国のベストセラー歴史書
▼1945年の解放以降、大韓民国の樹立にさまざまな人々が参加した。そのうち左右を問わず、近代日本のエリート育成装置であった帝国大学に留学した朝鮮人は欠かせない存在であった。彼らの多くは帝国日本の官僚として服務し、帝国の先端知識や官僚の経験を元手に、1945年の解放後も韓国と北朝鮮の行政、経済、司法、知識体系に大きな影響を及ぼした。もちろん帝国大学に留学した全員が出世をねらう官僚になったわけではなかった。急進マルクス主義の洗礼を受けて変革運動に飛び込んだ人物もいたし、世俗的な成功と時代の制約の間で葛藤し、学問の道に進んだ人物もいた。
彼らは解放後の大韓民国の社会に有形無形の影響を及ぼし、いまもなお亡霊のように浮遊している。本書は、植民地時代に日本に留学した朝鮮人たちが、なぜ留学し、何を学び、戻って何をしたのか、著者の長年の調査と入念な資料・文献の渉猟によって明らかにする。
巻末には東京帝国大学と京都帝国大学の朝鮮人留学生名簿を掲載。