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仕事のアンラーニング~働き方を学びほぐす~
松尾睦
著
発行年月 |
2021年06月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
20p,202p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/経営学/人事管理 |
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ISBN |
9784495390471 |
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商品コード |
1032982125 |
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NDC分類 |
336.47 |
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本の性格 |
実務向け |
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新刊案内掲載月 |
2021年07月4週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032982125 |
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著者紹介
松尾睦(著者):北海道大学大学院経済学研究院教授。
1988年小樽商科大学商学部卒業。
1992年北海道大学大学院文学研究科(行動科学専攻)修士課程修了。
1999年東京工業大学大学院社会理工学研究科(人間行動システム専攻)博士課程修了。博士(学術)。
2004年英国Lancaster大学からPh.D.(Management Learning)を取得。
塩野義製薬、東急総合研究所、岡山商科大学商学部助教授、小樽商科大学大学院商学研究科教授、神戸大学大学院経営学研究
科教授などを経て、2013年より現職。
主な著書に、『経験からの学習』(同文舘出版、2006)、『学習する病院組織』(同文舘出版、2009)、『経験学習入門』(ダイヤモンド社、2011、HRアワード書籍部門・最優秀賞)、『成長する管理職』(東洋経済新報社、2013)、『医療プロフェッショナルの経験学習』(同文舘出版、2018年)、『経験学習リーダーシップ』(ダイヤモンド社、2019)など。
内容
どんな人にも、部署移動や担当変えや昇進など、キャリアに変化が訪れます。当然、求められる仕事の内容・方法・責任・成果も変わってくるでしょう。
ところが、「いつもの」「これまでの」仕事の仕方に固執したり、過去の成功体験にしがみ続けた先には、かつては活躍したものの今や鳴かず飛ばずの「昔のヒーロー」となる未来が待っているかもしれません…。
「アンラーニング(捨てる学習)」とは、「学びほぐし」のことで、古くなった知識やスキルを意図的に捨てつつ、新しい知識・スキルを取り込むことです。
「キャリアに伸び悩む人」「成長し続けたい人」にとって、「アンラーニング」を経た上での学習が有効です。
業務において有効性が低下した自らのノウハウを使用停止にして、より有効なノウハウに入れ替える「アップデート型の学習」が、成長を促進するのです。
本書では「職場で働く人は、どのようにアンラーニングし、成長しているのか?」という問いを探究し、実際に様々な職場で働く人々へのインタビュー調査での回答を基に、実務に役立つ有益な示唆を提供しています。
第1部では、「アンラーニングとは何か」を説明し、「アンラーニングの全体像」を示します。実際に職場や個人がアンラーニングを行うことになるきっかけや、業務効率・課題解決・関係性・業績など様々な点がどう改善されたかという事例を基に解説していきます。
第2部では、アンラーニングを促す個人要因を明らかにします。自身の業績よりも成長を重視する「学習志向」、日常から当たり前に疑問を持つという自身の経験を振り返る「内省」がアンラーニングの原動力となることを説明していきます。さらに、アンラーニングを加速させる「自己変革スキル」が、働きがい(ワークエンゲージメント)を高めることを説明します。こうした個人要因を習得するためのポイントも合わせて解説していきます。
第3部は、本人の取組みだけでなく、職場環境などによって促されるのか、アンラーニングのための状況要因を探ります。例えば、探索的活動といった「上司行動」が部下のアンラーニングに影響を与える点、また「昇進」という立場の変化によってアンラーニングの必要性が高まる点などを明らかにします。
最後の終章では、理論的な発見を総括し、実際に職場で取り組むための実践のポイントとワークシートを提供しています。
著者は、組織論を専門とする研究者です。本書の内容は、著者の学術研究のエッセンスであり、データによる裏付けのもとまとめられています。一方、学術書でありつつも「読みやすい研究書」を本書では目指しており、企業で働く人に加えて教員や医療関係者など、職域も職位も様々な働く人たちの事例を取り上げ、わかりやすくかつ実践的に解説しています。