【MeL】感情史の始まり
ヤン・プランパー 著
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内容
目次
序論 歴史と感情序論 1 感情とは何か 2 誰が感情を有するのか 3 感情はどこにあるのか 4 感情は歴史を有するのか 5 感情の歴史を書く際にいかなる史料を使えるだろうか 第一章 感情史の歴史 1 リュシアン・フェーヴルと感情 2 フェーヴル以前の感情史 3 フェーヴルおよびその後の感情史 4 感情史と9・11 5 バーバラ・H・ローゼンワインと感情の共同体 第二章 社会構築主義――人類学 1 感情の多様性 2 旅行記と初期の人類学における感情 3 人類学の古典における感情 4 1970年代における初期の感情人類学 イヌイットの感情 「過大認識された」感情と「過少認識された」感情 5 言語論的転回と社会構築主義 喜びのための首狩り 本物の感情を伝える媒体としての涙ではなく詩 社会構築主義の高み 6 ロザルド、アブー=ルゴド、ルッツ以外の社会構築主義 7 社会構築主義にもとづく感情の人類学――いくつかの暫定的結論 補説 I 社会学 8 1990年代 I――社会構築主義後の人類学による感情研究 補説 II 感情言語学 9 1990年代 II――社会構築主義と普遍主義との二元論の超克? 10 より新しい普遍主義的な感情人類学 第三章 普遍主義――生命科学 1 ポール・エクマンと基本感情 2 第三章の行程表 3 チャールズ・ダーウィンの『人および動物の表情について』(1872)――社会構築主義者と普遍主義者の戦場 4 感情心理学研究の始まり――気持ち、情念、心情変化がいかにして神学から心理学へと移り、その際に「感情」になったのかという問題 5 感情の実験室と実験室の感情――実験精神からの心理学的感情概念の誕生 6 いかにして社会的秩序の理念が脳の内部の秩序をも決定したのか 7 脳の感情的反応の探求 キャノン=バード説 パペッツの情動回路 大脳辺縁系 8 フロイトに欠けている感情理論 9 1960年代以降の感情心理学の流行 10 感情の統合的な認知‐生理学理論――シャクター‐シンガー・モデル 11 評価する感情――認知心理学と評価モデル 12 神経科学、fMRIスキャニング、およびその他の画像処理法 13 ジョセフ・ルドゥーと恐怖への二経路 14 アントニオ・R・ダマシオとソマティック・マーカー仮説 15 ジャコモ・リッツォラッティ、ヴィットーリオ・ガッレーゼ、マルコ・イアコボーニ――ミラーニューロンと社会的感情 16 小人の肩の上で――人文・社会科学にとっての「トロイの木馬」としての神経科学 17 万国のアフェクタリアンよ、団結せよ! ハート、ネグリらに代表される神経科学 18 神経科学からの借用について――暫定的結論 19 あらゆる分断線を越えて――批判的神経科学との真の協働可能性 機能特化、あるいは機能分化としても知られるもの 神経細胞の可塑性 社会神経科学 第四章 感情史の展望 1 『感情の航海術』――ウィリアム・M・レディによる社会構築主義と普遍主義の克服の試み 2 感情実践 動員的感情実践 命名的感情実践 コミュニケーション的感情実践 調整的感情実践 3 ニューロヒストリー 4 感情史の射程 政治史、社会運動、感情 経済史と感情 法制史と感情 メディア史と感情 オーラル・ヒストリー、記憶、感情 感情的存在としての歴史家 5 展望 結論 謝辞 訳者あとがき 用語解説 原注 主要文献目録 索引
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