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チャイニーズ・タイプライター~漢字と技術の近代史~
トーマス・S・マラニー
著
比護遥
翻訳
発行年月 |
2021年05月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
390p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/理工学/機械工学/製造工学 |
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ISBN |
9784120054372 |
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商品コード |
1033025093 |
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NDC分類 |
582.33 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年06月3週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2021/07/10、朝日新聞 2021/07/17、読売新聞 2021/09/19、日本経済新聞 2021/12/25 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033025093 |
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著者紹介
トーマス・S・マラニー(著者):スタンフォード大学歴史学部教授。専攻は中国史。ジョン・ホプキンス大学で修士号、コロンビア大学で博士号を取得。著書に、Coming to Terms with the Nation: Ethnic Classification in Modern China(University of California Press, 2010)などがある。
比護遥(翻訳):1996年、愛知県生まれ。日本学術振興会特別研究員(DC1)・京都大学大学院教育学研究科博士後期課程。専攻はメディア史。東京大学教養学部卒。共訳書にレオ・T・S・チン『反日――植民地後の東アジアにおける感情の政治』(人文書院、近刊)がある。
内容
本書の主軸をなすのは、西洋のラテン・アルファベットを基にして作られた「近代」の象徴としてのタイプライターと、中国語との間にある距離感である。その隔たりゆえに中国語そのものに「問題」があるとみなされ、それを克服するための「パズル」が形作られることになる。常に西洋の「本物」のタイプライターを意識しつつ、この「パズル」を解こうとしていく人々の群像を描いていくなかで、漢字についての発想の転換や戦時中の日中関係、入力や予測変換といった現在につながる技術の起源に至るまで、さまざまな話題が展開されている。タイプライターというモノを起点としつつ、それの単なる発明史をはるかに超える射程を持った本であり、関心や専門を問わず広く読まれるべき一冊である。
目 次
謝 辞
序 論 そこにアルファベットはない
第1章 近代との不適合
第2章 中国語のパズル化
第3章 ラディカル・マシン
第4章 キーのないタイプライターをどう呼ぶか?
第5章 漢字圏の支配
第6章 QWERTYは死せり! QWERTY万歳!
第7章 タイピングの反乱
結 論 中国語コンピューターの歴史と入力の時代へ
訳者解説
注
索引