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アメリカ社会の人種関係と記憶~歴史との対話~

樋口 映美  著

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価格 \4,950(税込)         

発行年月 2021年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 350p,49p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/国際関係論
ISBN 9784779127564
商品コード 1033025994
NDC分類 316.853
基本件名 黒人-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年06月2週
書評掲載誌 朝日新聞 2021/07/25
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033025994

著者紹介

樋口 映美(著者):Hayumi Higuchi. ひぐち はゆみ
専修大学名誉教授。
著訳書に
『アメリカ黒人と北部産業 戦間期における人種意識の形成』
(樋口映美 著、彩流社、1997年)、
『アメリカ黒人姉妹の一世紀 家族・差別・時代を語る』
(セラ・ルイーズ・デレイニィ、エイミー・ヒル・ハース、
 アニー・エリザベス・デレイニィ 著、樋口映美 訳、
 彩流社、2000年)、
『奴隷制の記憶 サマセットへの里帰り』
(ドロシー・スプルール・レッドフォード 著、
 樋口映美 訳、彩流社、2002年)、
『歴史のなかの「アメリカ」  国民化をめぐる語りと創造』
(樋口映美・中條献 編、彩流社、2006年)、
『貧困と怒りのアメリカ南部 公民権運動への25年』
(アン・ムーディ 著、樋口映美 訳、彩流社、2008年)、
『流動する〈黒人〉コミュニティ アメリカ史を問う』
(樋口映美 編、彩流社、201…

内容

アメリカ的な人種差別の構造と変遷を読み解き、歴史の再認識を問う!

18世紀末から今日までアメリカ社会で展開されてきた
人種関係史との対話。
先住の人びと、奴隷とされた人びと、移民として渡米した人びとなど、
異なる状況下で多種多様な人びとが紡ぎ出してきた
重層的アメリカ社会は、白人優位の人種差別が社会秩序として
刻まれてきた歴史をもつ。
その変遷を複雑な動態として個々人のレベルで捉えようと、
半世紀にわたって発表されてきた12の「作品」を収録。
今や人種差別問題は、「自分は何者か」「人とは何か」を問う
問題でもあり、その意味で本書は、歴史認識の変遷と歴史の問い直し
の現状を射程に入れつつ、
今を生きる私たちに「あなたは何をどう考えどう行動しますか」と
問いかける労作である。

〔主な目次〕
まえがき
  ◆第一部 奴隷制時代の自由黒人とアメリカ社会 
第1章 フランス/ハイチ革命の記憶と自由黒人(1790年代~1830年代)
三 フランス革命の「悪しき」影響
四 自由黒人デンマークの蜂起計画(1822年)――ハイチ革命を目指して
五 移住問題と自由黒人――忘却されるハイチ共和国
おわりに――フランス/ハイチ革命の忘却 ほか
第2章 自由黒人デンマークの蜂起未遂事件とチャールストン
二 奴隷とされていた人びとチャールストン――裁判から見える状況
三 奴隷制を基盤とする社会秩序形成 ほか
  ◆第二部 ウィルミントン事件の諸相
序にかえて ウィルミントン事件を見る視座
第1章 再建期のせめぎあい――ウィルミントンでの白人優越主義
二 黒人市民の活動開始――連邦軍黒人中隊に助けられて
四 民主党支配確立へ ほか
第2章 「白い革命」(1898年)
一 1890年代のノースキャロライナ州――「白い革命」の背景と展望
四 「白い革命」の担い手 ほか
第3章 「白い革命」下の黒人市民
二 「白い革命」の衝撃
三 黒人市民の進路 ほか
 ◆第三部 黒人コミュニティの可能性――シカゴの事例
第1章 黒人銀行家ジェシー・ビンガと仲間たち
一 起業するジェシー・ビンガ――様々な人びととのつながり
二 銀行という媒体に集う人びと ほか
コラム ロズモンドさんにとってのビンガ
第2章 シカゴ黒人新聞『ディフェンダー』の子供たち
     ――ビリケン倶楽部の人種/国民意識(1921年~ 1942年)
一 「ディフェンダー・ジュニア」登場――人口増…

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