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第三の支柱~コミュニティ再生の経済学~

ラグラム・ラジャン  著

月谷真紀  翻訳
齊藤誠  他
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \3,960(税込)         

発行年月 2021年07月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 32p,480p,38p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/社会科学/経済学/経済学説・経済思想
ISBN 9784622089940
商品コード 1033128380
NDC分類 330.4
基本件名 経済
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年08月4週
書評掲載誌 日本経済新聞 2021/09/25、日本経済新聞 2022/01/15
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033128380

著者紹介

ラグラム・ラジャン(著者):シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネス教授。2003-2006年に国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミストおよび調査局長、2011年にアメリカ金融学会会長、2013-2016年にインド準備銀行総裁を務める。専門は銀行論、企業財務論、経済開発論。国際金融について提言を行う有力なNPO、G30のメンバーであり、アメリカ芸術科学アカデミーの会員でもある。2005年8月のジャクソンホール会議では、世界金融危機の3年前に、その発生を懸念した発表を行い注目される。邦訳書『フォールト・ラインズ』(2011、新潮社)『セイヴィング・キャピタリズム』(2006、慶應義塾大学出版会)。
月谷真紀(翻訳):翻訳家。訳書 オラソフ『哲学者への質問』(2021)ランドルフ『不可能を可能にせよ』(2020、以上サンマーク出版)、カプラン『大学なんか行っても意味はない?』(みすず書房、2019)ほか。
齊藤誠(他):名古屋大学大学院経済学研究科教授。京都大学経済学部卒。マサチューセッツ工科大学経済学部博士課程修了(Ph. D)。一橋大学大学院経済学研究科教授などを経て、現職。2007年に日本経済学会・石川賞、2012年に石橋湛山賞を受賞。著書 Strong Money Demand in Financing War and Peace (2021, Springer)『教養としてのグローバル経済』(2021、有斐閣)『〈危機の領域〉』(2018、勁草書房)ほか。

内容

『フィナンシャル・タイムズ』紙ベストブック

「コミュニティのきわめて重要な役割を軽視し、市場と国家の表面的な効率性ばかりに集中してきたことによる弊害を分析した、すばらしい洞察だ。ラジャンは大胆かつ明晰に、なぜこの不均衡をすぐに修正する必要があるのかを明らかにしている」
アマルティア・セン(1998年ノーベル経済学賞受賞者)

「私の両親は大恐慌、ファシズムの台頭、第二次世界大戦を生きた。私はそれとは根本的に異なる仕方で組織された世界で生きていると考えてきた。しかし私は間違っていた。私たちはみな、この問題について今すぐに考え始める必要があるのだ。本書はその思考の出発点だ」
ジェームズ・ロビンソン(シカゴ大学教授、『国家はなぜ衰退するのか』)

「『第三の支柱』はいま最も差し迫った課題について、洞察に満ちた見通しを与えてくれる。本書が提示するのは、私たちすべてが進むべき道だ。経済がどう機能でき、どう機能すべきかに関心のあるあらゆる人の必読書だ」
リンダ・ユー(『アダム・スミスはブレグジットを支持するか?』)

「政策の世界と学問界を、これほど見事に結びつける経済学者はほとんどいない。世界経済の間違った方向を指摘して、一貫して正しい経済学者はさらに少ない。ラジャンによる大胆かつ独創的な提案によって、今日の民主主義の病弊についての議論は大きく前進し、新たな領域に入るだろう」
ダニ・ロドリック(ハーヴァード大学教授、『グローバリゼーション・パラドクス』)

「ラジャンがまたやってくれた。新鮮で、洞察に満ち、魅力的な本書は、今日最も重要で、壊滅的になりうる課題について明晰な考察を与えてくれる」モハメド・エラリアン(ケンブリッジ大学クイーンズカレッジ・プレジデント)

「私たちが知っている民主主義を守る道を探し求めている、あらゆる人の必読書だ」
ジャネット・イエレン(第15代連邦準備制度理事会議長)

 グローバリゼーションと、その社会的、政治的影響を俯瞰し、《国家》《市場》《コミュニティ》という三者が、その中でどのように相互作用し、バランスを失い、現在の危機につながっているのかを、壮大なスケールで描き、今後歩むべき道を「コミュニティの再生」に見出す、いま最も注目される経済学者のひとりによる提言の書。
 経済学者は自らの領域を市場と国家の関係と考えるが、それは近視眼的だけではなく、危険ですらあると、ラジャンは主張する。あらゆる経済学は現実の政治経済であり、あらゆる市場は人間関係、価値観、規範の網目に埋め込まれているからだ。
 著者は市場と市民社会の関係を再考し、社会に満ちつつある現場への絶望への処方箋として、包摂的ローカリズムを訴える。市場と国家からコミュニティへという大転換を、冷静な分析と温かい筆致で語った、もはや古典とも言えるベストセラー。

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