【MeL】新・環境倫理学のすすめ 増補新版
加藤 尚武 著
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内容
目次
第1章 京都議定書の意義と限界 温暖化問題の社会的認識/冷戦後の世界秩序/温暖化問題の複雑さ/ポスト京都の条件/全世界的炭素税の提案(クライン論文) 【第1章補遺:京都議定書】 第2章 持続可能性とは何か ブルントランド委員会報告書から/ロックの但し書き/ヴッパータールから/デイリーの持続可能な発展のための三つの条件/枯渇型資 源の使い回し/平和的未来戦略 【第2章補遺:持続可能性】 第3章 石油が枯渇する日 女性と石油/人口と資源消費量(スループット)/石油資源の予測構造/石油利用技術の向上/石油の枯渇 【第3章補遺:石油】 第4章 保全保存論争 持続可能性と保全保存論争/ピンショーの功利主義/保全と保存は本当に対立するのか 【第4章補遺:保存と保全】 第5章 自然保護と生物多様性 反省概念としての多様/研究者の視点と生活者の視点とのずれ/単一の集合体としての多様/バイオフィリア/熊沢蕃山とパラケルス ス 【第5章補遺:多様性】 第6章 生物学と環境倫理学 自然主義再考/社会ダーウィニズム/人間以外の生物の利他的行為/自然の権利/自然主義は倫理となり得るか/最適者の生き残り /ハーディンの「共有地の悲劇」(一九六八年)/ハーディン「救命艇の倫理」(一九七四年)/「乳飲み子」の倫理 【第6章補遺:カント】 第7章 ペンタゴン・レポート 「温暖化=ゆっくりした変化」ではない/二一世紀のキイワードは「環境難民」/ヨーロッパに北からの難民と南からの難民/アジアの危機 /アメリカは自国中心主義の強化/予防原則への疑問 【第7章補遺:海流の熱搬送】 第8章 自由市場と平等 市場経済のサンクション機能/カール・マルクスの困惑/世界は燃えている/センのロールズ批判/ロールズの言い訳 【第8章補遺:見えざる手】 第9章 国際化 ピーター・シンガーの四方式/排出権の均等割りは功利的であるか/一日一ドル以下しか消費できない人々と国家/過去の排出に対す る責任/過去と現在をつなぐもの/グローバリズム/アンソニー・ギデンズ『第三の道』 【第9章補遺:都市と農村】 第10章 リスクの科学と決定の倫理 決定の根拠/安全情報は別格/予防原則は技術論ではない 【第10章補遺:リスク】 第11章 先進国の未来像 マテリアル・フローとサプライ・チェーン/サプライ・チェーン・マネジメント/拡大された生産者責任 【第11章補遺:計算機論争】 第12章 戦争による環境破壊 生態系の直接的で派生的な破壊/劣化ウラン弾/生態系の直接的で意図的な破壊/廃棄物としての兵器/地雷/「環境難民」の発生 による間接的な自然破壊/市民的な原則を軍備に適用する 【第12章補遺:戦争】
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