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ナターシャの踊り~ロシア文化史~<上>

オーランドー・ファイジズ  著

鳥山 祐介, 巽 由樹子, 中野 幸男  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \5,280(税込)         

発行年月 2021年08月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 411p,56p 図版12p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/歴史学/ロシア史
ISBN 9784560098394
商品コード 1033396183
NDC分類 238.05
基本件名 ロシア-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年09月1週
書評掲載誌 毎日新聞 2021/09/04
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033396183

著者紹介

オーランドー・ファイジズ(著者):1959年ロンドン生まれ。ロシア史研究者。ロンドン大学バークベック・カレッジ教授。主要著作に『囁きと密告――スターリン時代の家族の歴史』『クリミア戦争』(以上、白水社刊)のほか、Peasant Russia, Civil War: The Volga Countryside in Revolution, 1917–21 (1989)、A People's Tragedy: The Russian Revolution 1891–1924 (1996)、Interpreting the Russian Revolution: The Language and Symbols of 1917 (1999、共著)、Just Send Me Word: A True Story of Love and Survival in the Gulag (2012)、Revolutionary Russia, 1891–1991: A History (2014)がある。
鳥山 祐介(翻訳):1974年、東京都生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。ロシア国立人文大学大学院修了(Ph.D.)。千葉大学文学部准教授を経て、現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専門は18-19世紀ロシア文学、文化史。共著に『18世紀ロシア文学の諸相:ロシアと西欧 伝統と革新』(水声社、2016年)、«Карамзин – писатель» (Изд. «Пушкинский дом», 2018)、Publishing in Tsarist Russia: A History of Print Media from Enlightenment to Revolution (Bloomsbury, 2020)。NHKラジオ「まいにちロシア語」応用編講師(2016年度後期、2019年度前期)。
巽 由樹子(翻訳):1978年、神奈川県生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授。専門はロシア文化史。主著に『ツァーリと大衆:近代ロシアの読書の社会史』(東京大学出版会、2019年)、共編著にPublishing in Tsarist Russia: A History of Print Media from Enlightenment to Revolution (Bloomsbury, 2020)。共訳書に、ルイーズ・マクレイノルズ『遊ぶロシア:帝政末期の余暇と商業文化』(法政大学出版局、2014年)。
中野 幸男(翻訳):1977年、福岡県生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業。モスクワ大学大学院修了(Ph.D.)。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、同志社大学グローバル地域文化学部助教。専門は亡命ロシア文学。主な論文に “On the History of the Novel We, 1937–1952: Zamiatin's We and the Chekhov Publishing House” Canadian-American Slavic Studies 45 (2011)、「サミズダートとインターネット:ナターリヤ・ゴルバネフスカヤのLiveJournal」『Slavistika』XXXV、2020年。共訳書にアンドレイ・シニャフスキー『ソヴィエト文明の基礎』(みすず書房、2013年)。

内容

ロシア文化を主人公とした一大叙事詩

 「ロシアは頭ではわからない」――「ロシア」をめぐるイメージ=神話の典型のひとつだ。本書では、そうした「ロシア」という「神話」が生み出してきた豊饒たるロシア文化の歴史が、国家や社会を主体とするマクロな歴史を縦糸、個人の生に関わるミクロな歴史を横糸として織りなされる。文学、音楽、美術、演劇、バレエといった大文字の文化のみならず、宮廷の様子や農村の習慣、食や入浴文化、フォークロアまで、ロシア史のさまざまな局面における日常生活を垣間見られるのも本書の魅力だ。
 本書が射程に入れるのは、1703年のピョートル大帝による新都建設から、1962年のストラヴィンスキーの亡命先からの一時帰還という250年を超える時間であり、さらに亡命ロシア人社会にもその筆は及んでいるため、膨大な時空間にわたる「ロシア文化」を読者は旅することになる。「ロシア文化」において「ロシア」という「神話」がいかに大きな問題として底流にあったのか、また逆に「ロシア」という「神話」を支えるのにいかに「文化」が重要な役割を担ったのかを、本書で描かれる人物たちを追体験しながら感得することになるだろう。

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